ポリーニ |
そのポリーニが音楽についてピアノ演奏なしの講演をすると聞き2回受講した。イタリア語で話し、通訳がアナウンスした。
かなり難解な、感覚的な話で良く分らなかった。講演では、大学の教師のような風貌で訥々と話した。
序に吉田秀和氏のポリーニ評が的確だと思うので、紹介する(吉田秀和著・世界のピアニスト)
{ポリーニの演奏には、燃えるような強烈なダイナリズムと非常な速さで走ってゆくアレグロの音楽の中に、きれいに歌がきこえるという魅力があるのだが、その反面、奇妙な冷たい感触をもったピアニシモの世界があり、それを現代風の演奏とよぶのも多分的外れではないだろう。それはいわゆるロマンティックな気質とは違い、むしろ感覚的でしかも理知的な肌合いが強いのだ・・・}
私は1989年、1993年と2度聴いた。、まったく同感である。
愛聴盤:ポリーニの名盤;ショパン プレリュード・エチュード(OP25,10)
シュウベルト さすらい人幻想曲
ショパン ポロネーズ集
シェーンベルグ OP19,11,23,25,33