2014年10月27日月曜日

小澤征爾・ムローバ演奏会を聴く

   サントリーホール  1987.9.24

出演:新日本フィルハーモニア交響樂団

ヴィオリン独奏:ヴィクトリア・ムロ―ヴァ

演題
ブラームス 交響曲第4番ホ短調 作品98

ブラームス ヴァイオリン協奏曲ニ長調OP.77

たまたま、小澤征爾氏の現在の奥様の隣席に座った。小澤征爾のブラームスに対する執念が伝わってくる名演だった。
ムロ―バは小沢・ボストンとの組み合わせでモントリオールのレコード大賞を得て、世に認められた。

ムローヴァ
ムローバは、厳しく強靭だった。ブラームスよりベートーベンが適応していると思った。新日本フィルは、少々の縁があり、毎月定期のリハーサルを聴いているが、小沢征爾が指導していて、弦樂は将来性に富んでいると思う。当日の演奏につき音楽評論家・中河原理の当夜の記事があった。(朝日・夕刊)

蛇足だが実は2012年の昨日、新日本フィルのブラームス4番を聴いた。聴いたと言っても2日後サントリーホールで演奏予定のリハーサルを聴いた。指揮者は若きウィーン出のクリスチャン・アルミングである。第1楽章の繰り返される主題の旋律のうつくしさに酔った。ブラームスの音の響きには、独特の哀愁が漂って、そして残響が残る。