2014年12月18日木曜日

サイトウ・キネン・オーケストラ/小沢征爾・演奏会

東京文化会館 2001.1.4
小沢征爾

指揮:小沢征爾

演目:グスタフ・マーラー  交響曲第9番

サイトウ・キネンは昨年からマーラーに取り組んでいる(昨年は2番復活)。今年もひきつずいてマーラーをとりあげ、しかも9番だ。小沢征爾は主題、あの大地の歌の「永遠に」の主題をゆったりと唄わせた。名手そろいのこのオーケストラを信じ、要所を締めながら流れを作って行く。巨匠たちが演奏したように最終楽章のアダージョに向けて、音楽をつくりあげてゆく。

このオーケストラの弦の豊穣さと、小沢の指揮が合致して、世紀末に死と永遠のメッセージを託したマーラーを演じた。
1961.10.21

ミラノスカラ座

ゼルキン
指揮者:ケルテス

演奏者:ルドルフ・ゼルキン

演題:バルトーク   QUADRI UNGHRESI

    ブラームス ピアノコンチェルト1番

    ベートーヴェン 交響曲第7番

ケルテス
ケルテスは、44歳の時。遊泳中高波に溺れて急死した。
白鳥の歌となったのは、ブラームスであった。
そのブラームスをゼルキンと共演していたのである。

私はゼルキンとは後日又聴く機会を得るが、想い出深いコンサートであった。旅先で偶然良いコンサートに行けることは、何か幸せな気持ちに満たされる。