バシュメット |
指揮/独奏:
ユーリ・バシュメット
演目:
グリーグ ホルベルグ組曲OP.40
シュニトケ 室内オーケストラのためのトリオ・ソナタ
ヒンデミット ヴィオラと弦楽のための葬送音楽
チャイコフスキー 弦楽セレナードハ長調OP.23
バシュメットは、世界一のヴィオラ奏者である。今回4度目の来日は、自らが1986年結成したモスクワ合奏団を率いてである。
グリーグの組曲は、第4曲アリアが短調で書かれ、北欧的な静かで物悲しい情緒に溢れた曲である。
シュニトケは,前衛的傾向を代表する人で、意欲的な創造活動をすすめている。この作品はアルバンベルグ財団の依頼で作られ、哀歌調のソナタである。
ヒンデミットは、即物主義を作曲面でとりいれた作曲家である。この曲はジョージ5世の追悼のため、依頼により作られた。第1楽章は「静かに」、第2楽章は「生き生きと」第3楽章は「非常に遅く」第4楽章は「汝の王座より我共に歩む)と記されている。
チャイコフスキーのセレナードは、古典美の音楽の美しさが、純粋な形で音に結晶していて、あらゆる階層から支持されて今日に至っている。