2015年1月13日火曜日

モスクワ・ソロイスツ合奏団演奏会

バシュメット
  サントリーホール1989.5.18

指揮/独奏

ユーリ・バシュメット

演目:

グリーグ  ホルベルグ組曲OP.40

シュニトケ  室内オーケストラのためのトリオ・ソナタ

ヒンデミット  ヴィオラと弦楽のための葬送音楽

チャイコフスキー  弦楽セレナードハ長調OP.23

バシュメットは、世界一のヴィオラ奏者である。今回4度目の来日は、自らが1986年結成したモスクワ合奏団を率いてである。

グリーグの組曲は、第4曲アリアが短調で書かれ、北欧的な静かで物悲しい情緒に溢れた曲である。

シュニトケは,前衛的傾向を代表する人で、意欲的な創造活動をすすめている。この作品はアルバンベルグ財団の依頼で作られ、哀歌調のソナタである。

ヒンデミットは、即物主義を作曲面でとりいれた作曲家である。この曲はジョージ5世の追悼のため、依頼により作られた。第1楽章は「静かに」、第2楽章は「生き生きと」第3楽章は「非常に遅く」第4楽章は「汝の王座より我共に歩む)と記されている。

チャイコフスキーのセレナードは、古典美の音楽の美しさが、純粋な形で音に結晶していて、あらゆる階層から支持されて今日に至っている。