神奈川県民ホール 1989.7.2
作曲:モデスト・ムソルグスキー
指揮:アレキサンドル・ラーザレフ
合唱:ボリショイ劇場合唱団
配役:
ボリス・ゴドノフ/ユフゲニ―・ネステレンコ
皇子フョードル/タチヤ―ナ・エラーストワ
皇女クセーニア/ニ―ナ・フォミーナ
乳母/ニ―ナ・ガボーノア
書記官長/ユーリ/マズローク
「展覧会の絵」で知られるムソルグスキーは、独創的で革新的であった。従来の音楽の原則が彼の作曲を妨げていると嘆く。
「準備ばかりしていないで、何かを作り上げる時だ!」と手紙で絶叫している。
プーシキンの悲劇「ボリス・ゴドノフ」の題材は、民衆蜂起の場面を含め、時代の歴史的真実に近かくした。(民衆の悲劇)と(皇帝の良心の悲劇)がこのオペラの核心となって聴く我々を圧倒する。特に若者と民衆の合唱は圧巻で印象に残った。