2014年12月27日土曜日

ルネ・フレミング ソプラノ・リサイタル

  サントリーホール 2002.04.01

ピアノ:ハルムート・ヘル

プログラム

ヘンデル私の心の人

R..シュトラウス憩えわが魂、わるい天候、優しい                     歌達、ツェツィーリェ

ドヴォルザーク月に寄せる歌

グノーなんと美しいこの空

ドヴィシー ピリティスの3つの歌

ラフマニノフ密かな夜のしじまのなかで

山田耕作赤トンボ(日本語)

プッチーニある晴れた日に


ルネ・フレミングとの出会い
1997年 パリーで時間があり、音楽会を探したらポンピドウの国立オペラ座で「マノン」
を上演中と分かり、昼過ぎに劇場のチケット売り場で当夜の二人の券を購入した。
一階中央の良い席で、歌手の声と質がよくわかった。
主演マノン役がフレミングであった。
フレミングはまだ部分的に知られていた頃で、私は知らなかった。
しかしながら、私には驚くほどの声量と表情豊かな美声だった。はじめは何かの間違えかなと思った。いはば一目惚れだった。

以来私はファンとなった。当時は無名のフレミングが、今日ではメトロポリタンオペラの女王と言われ、ドミンゴの帝王とともに メトロポリタンを支えている。長い間にはこんなことも起こるのだ。
 先般「ルネ・フレミング自伝」が出版された。彼女の人生の紆余曲折は、並ではない。加えてソプラノの発声技法について長い記述があるが、天才は一日でならないことを痛感する。

サントリーホールで、彼女の音量は会場を圧倒した。選曲も得意な曲で、感慨無量だ。
終盤に歌った日本語による 赤トンボはファンへのサービスであったろうが、しみじみ聴き惚れた。彼女が来日する限り通わねばならない義務?が私にはあるのだ。

愛聴盤;ルネ・フレミング モーツアルト・アリア。ザ・ビュウチフルヴォイス。