2015年1月14日水曜日

東京カルテット演奏会 

サントリーホール        1993.2.4

演題:

東京カルテット
ベートーヴェン:弦楽四重奏曲第1番OP18-1

弦楽四重奏曲第11番OP95「セリオーソ」

弦楽四重奏曲第9番OP59-3「ラズモフスキー第3番」

出演:
第1ヴィオリン:ピーター・ウンジャン

第2ヴィオリン:池田菊衛

ヴィオラ:磯村和英

チェロ:原田禎夫

東京カルテットはすでに20数年の年輪を経た。ジュリアードと桐朋学園の影響下に研鑽を積んだ。
又、2代目となる第1ヴィオリンにウンジャンを迎えた。人も知るパールマンに師事した人だ。
東京カルテットの奏じるベートーヴェン後期の演奏は定評があり、どれも、力強くてしなやかな弦が
豊かな人間味と男の美を表現する。初めて聞いた時その素晴らしい音に驚いたことを覚えている。

「セリオーソ」とは、厳粛にの意味であり、ベートーヴェンの指示による。
力強い反面、幻想的な曲である。

「ラズモフスキー3番」は、一番華麗な曲だ。最終のフーガの奔流がいい。


ハンガリア弦楽四重奏団演奏会

東京文化会館1969.10.31

ハンガリア弦楽四重奏団
出演:

第1ヴィオリン:ゾルタン・セイケイ

第2ヴィオリン:ミヒャエル・カットナー

ビオラ:デ―ネシュ・コロムサイ

チェロ:ガブリエル・マジャール

演目:

ハイドン:弦楽四重奏曲ニ長調OP.64-5「ひばり」

モーツァルト:弦楽四重奏曲ハ長調K.465「不協和音」

シューベルト:弦楽四重奏曲ニ短調「死と乙女」


ハンガリア弦楽四重奏団は「弦の国」ハンガリア人4名で構成されバルトークの演奏で有名である。

ハイドンは、弦楽四重奏の父と呼ばれ83曲も作品を生んだ。「ひばり」は58歳のもっとも円熟した時期に書かれた代表的傑作である。第1楽章の第1ヴィオリンが高音で唄う第1主題がのどかなひばりの鳴き声を連想させることから名ずけられたものである。
モーツァルトの「不協和音」は、第1楽章のアダージョに不協和音が響くので名ずけられた。名作だ。

死と乙女」は主題が旋律的で、美しく、そして哀しい。