2015年1月5日月曜日

アルバン・ベルグ弦楽四重奏団演奏会を回想する

アルバン・ベルグ弦楽四重奏団
サントリーホール1989.11.22

演奏:第1ヴィオリン ギュンター・ピヒラ―

第2ヴィオリン ゲルハルト・シュルツ

ヴィオラ トマス・カクシュカ

チェロ ヴァレンティン・エルペン

演題:
モーツァルト 弦楽四重奏曲第18番イ長調K.464

シュニトケ 弦楽四重奏曲第4番(日本初演)

ベートーヴェン 弦楽四重奏曲第15番イ短調OP.132

私は最も大好きなモーツァルトの弦楽五重奏曲第3番K.515,第4番K.516を,アルバンベルグ弦楽四重奏団の演奏(EMI)できくことが多い。烈しさと集中力、そして彼らの奏でるアレグロの美しさがたまらないからだ。ウィーン音楽大学の4人の若い教授の知性と技量の高いことは万人の認めるところで、世界超1級のカルテットと言える。生で聴くアルバンと、モーツァルト、ベートーヴェン、本邦初演のシュニトケと最上級の演奏会であった。

モーツァルトノ18番は、ハイドンに捧げし弦楽四重奏曲の第5番である。ベートーヴェンはこの曲を高く評価し、研究のため筆写している。
シュニトケの曲はウィーンコンチェルトハウスがシュニトケに委嘱した作品で、アルバンベルグ四重奏団がコンチェルトハウスに所属していることから、初演の権利を得ている。長く悲しい曲である。
ベートーヴェンの曲は、病気が一時快方に向かった時の作で、嬉々としてしかも高貴な主題を展開する。

エンシャント・ミュージック管弦楽団演奏会を回想する

サントリーホール1988.6.27

作曲:W.A.モーツァルト

ホグウッド
指揮:クリストファ・ホグウッド

演題

レドゥーテン・ザールのための6つの舞曲

ヴィオリン協奏曲第5番「トルコ風」K.219

戴冠ミサ ハ長調K.317

ホグウッドは、古楽器いわゆるオリジナル楽器を使い、弓や奏法もその音楽が使われた当時の物に従う演奏を行い、モーツァルトにおいても生き生きとした演奏によって、革命的な音楽を提良く示した。

<彼の言葉「例えば歴史的な名画に長年の間に付着した汚れを洗い流して、絵が描かれた時とおなじ光彩を取り戻すのとおなじ作業を、音楽でも行おうとしているのです。>は、ホグウッドの指揮者としての意図を良く現している。

戴冠ミサは、レオポルド2世の戴冠式を記念してザルツブルグの大聖堂で上演された。

モーツァルトのヴィオリン協奏曲は6曲あるが、K.219は、第3楽章のトルコ・リズムにたいして、命名されたものだ。