2011年9月30日金曜日

ブルノ・レオナード・ゲルバーピアノ・リサイタル
オーチャードホール1990.3.13
ゲルバー
演題
ベートーヴェン:ピアノソナタ第17番ニ短調OP.31- 2[テンペスト」
第32番ハ短調OP.11 
第21番ハ長調OP.53[ワルトシュタイン」
第14番嬰ハ短調OP.2                       7-2「月光」
覚書
ゲルバーは、アルゼンチン生まれの49歳、3年前からベートーヴェン・ピアノソナタ全集を録音しADFディスク大賞を受賞し高い評価を得、一段と風格を増し絶賛をあびた。ゲルバーのピアノは重厚で量感があり、技巧も完璧と言われる。総じて音がきれいだ、光沢もある。

「テンペスト」は、ベートーヴェンが弟子にこの曲について尋ねられた時、シェクスペアの「テンペスト」を読めと答えたところから来ている。第2楽章は心の洗われる様な神々しい楽章である。
第32番は個性的な曲で、ベートーヴェンの音楽が凝縮されている。
「ワルトシュタイン」と「月光」は共に感情の高まりが強く、綿密な構成のうえに幻想的なロマンにみちた傑作である。