2014年10月8日水曜日

連日連夜「こうもり」を鑑賞する

蝶ネクタイもサマにならない
も盛装?
1987年1月1日・・・ウィーン国立歌劇場
1987年1月2日・・・バイエルン国立オペラ劇場
        
 作曲:ヨハンシュトラゥス2世

『こうもり』は1874年ウィーンで初演された全3幕のオペレッタであり、数あるオペレッタのなかでも「オペレッタの王様」とよばれる。
優雅で軽快なウィンナ・ワルツの旋律が全編を彩り、そのメロディは全世界から愛されている。
その物語が大晦日の出来事を題材にしているため、ウィーンをはじめドイツ語圏の国では大晦日恒例の出し物となっている。
年始のウィーン・フィルのニューイヤー・コンサートともに恒例行事なのである。

チケットは、知人に手配して貰ったが、とくにC.クライバーのこうもりは、現地の人々も入手困難であった。ちなみにこの年のニューイヤー・コンサートは、カラヤンが指揮者で、現地到着後に勧められたのは一人14万円とのこと、とても届かず断った。

2日つずけておなじ演題を聴くことは勿論空前絶後のことである。
ウィーンで元日をおくり、翌朝飛行機でミュンヘンに飛んだ。

「こうもり」の筋書きは、仮面舞装会で仕組まれた夫婦の浮気に起こる喜劇である。
仮装の妻に気付かず、時計をまきあげられる仕草など、まことに抱腹爆笑もので楽しい。



1月1日ウィーンの入場券

1987.1.1 ウィーン国立歌劇場
指揮者:GUNTER・NEUHOLD
配役:
ロザリンデ:NORMA・SHARP
アイゼンシュタイン:ベント・ヴァイクル
アルフレート:トーマス・MOSER
アデ―レ:フランク・カセマン
フランク:ウオ―タ・ベリー
ファルケ博士:ジョウジ・TICHY

1月1日ウィーンのこうもり
オルロフスキー:HELGA・DERNESCH

1987.1.2 バイエルン国立オペラ劇場
指揮者:カルロス・クライバー
配役:
ロザリンデ:ジャネット・ペリー
アイゼンシュタイン:EBERHARD・WAECHTER
アルフレート:ジョセフ・HOPWIESER
オルロフスキー:ファスベンダー

1月2日バイエルンの入場券
2日のクライバーは、さすがに流暢なウインナーワルツを聴かせた。総じてバイエルンはウィーンより堅固な底力を感じる。特にクライバーの「こうもり」は行く末永く歴史に残ってゆくだろう。

後日、クライバーがウィーン・フィルで振ることを断わり、「こうもり」はバイエルンに限ると言ったということを知った。
もっとも刑務所長の役がウィーンの方が面白くて爆笑をさそう演技だったので楽しめた。


1月2日バイエルンのこうもり
終了後、オペラ座の前のレストランで。ビールとソーセージで夕食をとる。そのソーセージの味の辛いこと!ビールを浴びなければ舌の痺れが治らない。ついでに今年の多幸を念じて多めの乾杯!

12時40分にホテルの部屋にたどり着いき連日の「こうもり」を終えた。