2011年9月29日木曜日

ゲルバー
ブルノ・レオナード・ゲルバーピアノ・リサイタルサントリーホール1992.5.20
演題
J.ブラームス:3つの間奏曲OP.117
ヘンデルの主題による変奏曲とフーガOP24
                  ピアノソナタ第3番ヘ短調OP.5

覚書
小児麻痺にかかり体の不自由なゲルバーであるが、ベッドの上でも練習し今を築いた。1965年コンクール入賞後正統派の大器として活躍している。ベートーヴェンのピアノソナタ全集はADFディスク大賞を得た。当日の演題はオールブラームスのみだったが、音楽の本質を身につけている演奏家は、澄んだ美音をさわやかに弾いた。
ブラームスは、3つの間奏曲を「私の苦悩の子守歌)と呼び第1曲でスコットランドの子守歌を旋律とした。
ヘンデルの主題による・・は、次の第3番と共に、抒情的な部分が詩で満たされ、彼の心の奥を打ち明けている。ブラームスらしい曲だと思う。
マリー=クレール・アラン・オルガン演奏会サントリーホール1986.11.26
アラン
演目:J.S.バッハ集
前奏曲とフーガ(BMV548)
コラール 前奏曲(ライプツィヒ・コラールから)
幻奏曲とフーガト短調(BMV542)
オルガン協奏曲イ短調(BMV593)
トリオ・ソナタ第3番ニ短調(BMV527)
コラール 前奏曲(46のコラールから)
トッカータとフーガ ニ短調(BMV565)
覚書
アランはバッハの全オルガン曲をリリースし「バッハ音楽の宇宙を再創造する』と言われている。フランス政府は、歴史的に貴重なオルガンの演奏を、アランに委嘱している。
しかし、当日は疲労の所為かミスが目立ち、3曲目ぐらいから、隣席の男がちいさくぶつぶつとつぶやき始めた。演奏で途中止まりそうにもなり舌打ちしている。私もいらいらしてきた。休憩時間になり、男はもう聞きたくないという。わたしも同感だったので後半は聴かずに帰宅した。私について言えば、オルガン鑑賞につき、まったく知識が無い所為もあった。