2014年12月10日水曜日

ウィーン国立歌劇場公演  ばらの騎士 東京文化会館 1994.10.18


クライバー
作曲:R.シュトラウス
演奏:ウィーン国立歌劇場管弦楽団
合唱:ウィーン国立歌劇場合唱団


指揮:K.クライバー
配役:
元帥夫人  フェリシティ・ロット
オクタビアン  アンネ・ゾーフィ・フォン・オッタ
ソフィー  バーバラ・ボニ―
オックス男爵  クルト・モル
公証人  ヴォルフガング・バンクル

クライバーが振ると言うだけで、あとは充分というのがオペラ好きという人、あとは安心。配役や合唱など全てが万全でなければクライバーは振らないのだ。すべて保証つきのクライバーのばらの騎士である。

定評のある指揮、さすがクライバーらしく、このオペラの壺を見事に浮き彫りにした。
ウィーンではクライバーのチケットを手にするために闇市場の相場は4~5倍という。当公演については、日本側が多額の出演料を払ったといわれた。老後が保障できるくらいの驚愕の出演料という風評があった。

ロットは、元帥夫人で著名になり、数々の受賞を果たしている。アンネも39歳になったがシュトラウスのオペラで、知的な歌手で、ズボン役に適している。

私は、クライバーは天才指揮者で当代1番の指揮者と思っている。キャンセルの多い彼の演奏を耳にすることが出来るだけで充分である。クライバーの風貌、容姿、身のこなし方、音楽そのもの、が彼の知性と合致して指揮台で動き回っている芸術なのだ。