指揮:クラウス・テンシュテット
ベートーヴェン |
演目:ベートーヴェン/交響曲第6番作品68「田園」
ベートーヴェン/交響曲第5番作品67「運命」
ベートーヴェンは、第5番「運命」で人間の内面の世界を、第6番「田園」で自然と言う外的な対象に目を向けた。「運命はこのように戸をたたく」とベートーヴェンは言ったがこのアレグロの「運命のモチーフ」が強く全曲を貫いている。
第6番「田園」は、彼が遺書を書いたハイリゲンシュタットののどかな美しい自然のなかに自分を置く喜びに満ちた曲だ。すでに耳の状態が悪化していたベートーヴェンにとり、自然は何にも勝る良薬だったに違いない。楽章は1.「田舎に着いた時の愉快な気分」、2.「小川のほとり」、3.「田舎の人たちの楽しい集い」、4.「雷と嵐」、5.「牧歌。嵐のあとの喜びと感謝」である。