2015年1月1日木曜日

マーラー・交響曲第10番アダ―ジオ・交響曲「大地の歌」を回想する

サントリーホール   1991.11.16

ベルチーニ
指揮:ガリー・べルチィニ

出演:テノール/ベン・へプナー

    アルト/マリアナ・リポプシェック


第10番は、5楽章の構成の計画だったが、第1楽章の完成の後果たせずアダ―ジオのみ残された。

大地の歌は、李白、孟浩然など漢詩の独語訳を基にマーラーの世界観を表わした作曲である。第9番交響曲とすべきところを縁起をかずいて大地の歌となずけた。その後書かれた第9番の1年後、死去しているので縁起は生きていたのである。

大地の歌の最終楽章は「告別」でマーラーの死に対する思いが反映されている。「永久に、永久に・・・」と消えていく声でおわる。初演は親友ワルターによりマーラーの死後6ヵ月であった。マーラーは生存中に聴けなかったのだ。初演は親友ワルターであった。

愛聴盤:「カースリン・フェリアの」大地の歌」ワルター指揮:ウィーンフィル