2015年1月3日土曜日

リヒテル
  リヒテル・ピアノ演奏会  茅ヶ崎市民文化会館 1970.1

強く印象に今も残っているのは、ピアノの上に小さなランタンをおきがら、手元だけを聴衆にみせて、情感あふれる曲を弾いた。リヒテルは大の日本好きであった。リヒテルの日本人に対するサーヴィスだったかもしれない。あるいは疲れていたかも。しられた名演は、バッハの平均律であろう。美感覚にあふれた格調の高い演奏は、ながく後世に伝えたいもののひとつだ。


リヒテルは第2次世界大戦後突然登場した。「幻のピアニスト」とよばれ、私も好奇心も手伝いカーネギーホルの連続演奏のLPや、その他を手当たり次第に買い求めた。
彼はかなり独特の弾き方をする。ムラも多い。


「内向的な、感じやすい、しかし真実の感情を持った人間を示している音楽家なのではないか(吉田秀和;世界のピアニストより引用)」


愛聴盤: リヒテルの名盤 カーネギーホールリサイタル(ハイドン・プロコフェフ・ベートーヴェン・ラヴェル・)シューマン LP8枚 
バッハ;平均律全集  LP