2015年1月12日月曜日

プラジャーク弦楽四重奏団演奏会を回想する

  日経ホール     1989.03.14



プラジャーク弦楽四重奏団

モーツアルト
 弦楽四重奏曲17番 狩り K458

   クラリネット五重奏曲K581

(クラリネット:村井祐児)

好きな17番を聴くため出かけた。この曲はいわゆるハイドン・セットの始めの曲で狩の美しい角、笛を思わせる喜びのカルテットの狩、すすり泣きの合奏と小鳥たちの合奏の中間にあって、内的なモーツアルトの完成美をしめす。名曲だ。

ここで「アンリ・ゲオンの言」を借りよう。

 「旋律はその連続する美と豊かさによって、技巧と感情を高みから支配できるので、もはやメロディしか現れない。それぞれ自由で個性的な四ッのパートの調和は自然そのもののようにみえる。もしこの世に計算された旋律が存在するとすれば、まさにこのアレグロの歌である。泉の嘆き、そしてすぐに、小夜鳴き鳥のコロラトゥーラがつずく。天才の秘儀である。」

尚、プラジャークはプラハ生まれの四重奏団で、音の彫が深い。


愛聴盤:
室内樂はアナログに限る。モーツアルトの四,五重奏曲は、LPで発売されているものはすべて聴き愛聴している。スメタナ・アマデウス・ウィーンコンチェルトハウス・ブタベスト・メロス・ベルリンフィル室内・ザルツブルグ室内・アルバンベルグ・等々である。