2015年1月12日月曜日

ミラノ・スカラ座管弦楽団演奏会を回想する


ロリン・マゼール指揮:                 東京文化会館1988.9.29

ロリン・マゼール
演題
ロッシーニ 「セビリアの理髪師」序曲

プッチーニ 「マノン・レスコ」

ヴェルディ 「シチリア島の夕べの祈り」より、<四季>

レスピーギ 交響詩「ローマの噴水」

レスピーギ 交響詩「ローマの松」

「セビリアの理髪師」序曲の第2主題は、オーボエとクラリネットで奏され、このメロディの美しさは有名だ。

「マノン・レスコ」は、プレヴォーの小説が原作、以前私は読んでみた。アメリカに追放されるマノンを騎士デ・グリュ―が追いかける。二人の悲しい運命とつかの間の幸せへの回想を、音楽が甘美に奏でる。

「シチリア島ー」は、実在した事件を脚色したオペラだ。冬、春、夏、秋と、ハープ、クラリネット、フルート、オーボエが夫々の季節を演ずる。

「ローマの噴水」は噴水をみるレスピーギの色彩感と、ファンタジーの豊かさを味わせてくれる。4つの噴水のノスタルジーは詩情にあふれている。「ローマの松」も有名な4つの松の描写である。標題音楽の代表となっている。