2014年12月17日水曜日

アッシジ聖堂コンサート

 (フランシスコ大聖堂)   1997.6.7 19:30

宿泊ホテル:ソバシオ
       演題:バッハ O RE DEI RE

  モーツァルト NINNA NANNA


  anonimo        STELLA  LENDENS


    ESECUTORI   CANTORI DI SIST


    I .BIANCHI     LA SERA SUI ONTI
ウルビーノの遠景

近くのホテルSUBASIOに宿泊したが、ミサが21時に終了しホテルに帰ると、夕食は8時で終わりという。外にでて食堂を探したが、小さな町でみんな終わっていた。お腹が空いて、困った。
妻がコンビニを見つけ、いかがわしい何か分からぬものを買い、部屋で頂いた。旅では思いがけないことが起こるものだ。

教会の聖堂内では僧侶の動きなど 敬虔・荘厳が充満し、音楽が終わり、聖堂から出ると眼下にウルビーノの野原が夕日に映えて、見事に展開していた。その美しさは生涯忘れ得ないものだった
ウルビーノの暮色を見下ろす

マーラー・チクルス マーラー交響曲第9番             

サントリーホール  1991.2.19

ベルティニー

ガリー・ベルティニー指揮

ケルン放送交響楽団

バーンスタイン亡き後、マーラ演奏の担い手となったベルティニー待望の第9番である。昨年から続けてきたチクルスの最後を飾る演奏会であった。

総じて、名演奏であった。私の心に残像が今も消えない。
マーラーの最後の交響曲となった9番は、マーラーの死の1年前に書かれ、死後1年演奏されなかったが、真の理解者であり友であった名指揮者ブルノ・ワルターにより初演され世に出た。
ワルターは「終楽章において、彼はこの世に決別を告げる。その結尾は、あたかも青空に溶けている白雲の様に閉じられる。」と述べている。
また渡邊護氏は、それは消滅と未来とを同時に予知している不思議な気分の楽章であるから・・と述べている。

私もこのアダージョの終楽章を溺愛する。私は気が付いたら涙が頬をつたっていた。あの大地の歌の、永遠(とわ)に、永遠にと繰り返され消えてゆく終楽章が再現される・・・

この演奏のライブ盤がEMIから出て購入し,この日の感激を味わっている。偶々自分の聴いた曲のライブを持っているのは、内田光子の「モーツアルト幻想曲ほか(サントリーホール1991.5)」だけである。

マーラーの音楽を最初に聴いたときの驚愕を思いだす。狂気の音楽だと最初は思った。しかし、繰りかえし聞くうちに虜になり、マーラーなしに過ごせなくなった期間もあった。美人の誉れ高く、そして作曲家でもあった妻アルマ・マーラーに、「君は作曲をやめた方がいい、なぜなら俺が全自然を描き出してしまったから」、といったマーラーの言葉には納得できる面がある。
私は、交響曲1番巨人、2番の復活、大地の歌、9番、5番、が特に好きで、なかでもカスリーン・フェリアの歌う大地の歌は名盤だ。

この日のベルティニーの演奏は、ブルノ・ワルター/ウィーン・フイル、バルビローリ/ベルリン・フィル、バーンスタイン/アムステルダムコンチェルト、に匹敵する演奏だった。一段と掘り下げられた陰影感があり、人間的な潤い、優しさを更に盛り込んだ指揮と演奏者のコンビネーションであった。

愛聴盤:カスリーン・フェリア―の芸術/londonLPレコード(9枚組)





2014年12月16日火曜日

バイエルン国立歌劇場 歌劇「コシ・ファン・トゥッテ」          東京文化会館     1988.12.7


作曲:アマデゥス・モーツァルト

演目:コシ・ファン・トゥッテ全2幕

出演:フィオルディリージ  ユリア・ヴァラディ
    ドラべラ  トゥルデリ―ゼ・シュミット
    デスピーナ  ジュ―リ―・カウフマン
指揮:ウオルフガング・サヴァリッシュ

演奏:バイエルン国立管弦楽団
合唱:バイエルン国立歌劇場合唱団

ベートーヴェンをしてあまりにも軽薄すぎると言わしめた、ふざけた筋書きだが、男女6人の愛の綾が最後は喜びと涙で終わる。

モーツアルトのオペラにはヴェルディやプッチーニにないふざけた唄が多い。かりにこれをモーツアルトのロマン主義と呼ぼう。
ドン・ジョバンニの「奥さん、これが恋人のカタログ」、フィガロの「もう飛ぶまいぞこの蝶々」、魔笛の「可愛い娘か女房がいれば」等々枚挙に暇なしである。モーツァルトの音楽が広く現代に愛好されているのは、このロマン主義にもよるのではなかろうか。

サヴァリシュの指揮は詩的な抒情性にあふれて、美的な指揮棒の動きに魅了される。また、1964年NHKO.を指揮し、いらい定期演奏会の常連指揮者となったが82年からバイエルンの総監督となり、堅実な旋律、繊細な音でファンを魅了した。彼の指揮、彼の指の動きの美しさは格別である。指先から音が流れる。(後記:2013.2.25死去)
ユリア・ヴァラディは、美しい。人も知るディスカウ夫人だが、知的なコントロールは流石である。
モーツアルトはこの時期妻コンスタンツェと葛藤があり、コシファン・トゥッテのバックグランドが整っていた。「女はみなこうしたもの」の自然発生要素がこの傑作を生んだ。

2014年12月15日月曜日

ミラノ・スカラ座演奏会

   
ロストロヴォヴィチ
ミラノ・スカラ座            1997.6.14

指揮 リッカルド・ムーティ

演奏 ミラノスカラ座管弦楽団

ソリスト ロストロヴィチ
ムーティ
演目:
メンデルスゾーン: 静かな海と楽しい航海

 サン・サーンス: 作品33

 ヒンデミット: 弦楽と管樂の協奏的音楽

 ブリテン: ピーター・グライムス(四つの海の間奏曲)

ホテルの手配でチケットを得たが、席が最上階の舞台の上で、ロストロポーヴィチの禿げ頭のみが見えた。随分手数料を払ったが、席は悪い。
ロストポーヴィチのアンコールの「鳥の歌」が秀逸だったことを覚えている。ムーティは若々しいエネルギシュな演奏であった。
特にロストロボーヴィチの老大家ぶりが印象的であった。

愛聴盤:ロストロポーヴィチの名盤:
プロコフエフ チェロソナタOP.119(LP)
ショスターコヴィツ チェロソナタOP40(LP)

ベルリン国立歌劇「ニュルンベルグのマイスタージンガー」を観る

NHKホール1987.4.5

作曲リヒャルト・ワーグナー

指揮:オトマール・スイットナー

演出:ヴェルナ―・ケルヒ

演奏:ベルリン国立歌劇場管弦楽団
合唱:ベルリン国立歌劇場合唱団

配役:
ハンス・ザックス/テオ・アダム

ファイト・ポーグナー/ジークフリート・フォーゲル

クンツ/ヘンノ・ガルドーン

コンラート/エーリッヒ・ジーベンシュ

ジクストゥス/ジークフリード・ローレンツ

ダーヴィット/ぺ―タ・シュライァ―

エヴァ/マクダレ―ナ・ファレヴィッチ

このオペラは、ザックスがエヴァヘの愛を断念する諦観の上に成り立ち、断念することで精神的な優越を手にしたザックスが、ニュルンベルグ市民の指導者に祭り上げられ終わる。

作曲家ワーグナーの人妻マティルデへの恋が背景にあって、いはば哀しい喜劇と言える。
歌手は当代の名手が揃った。さすがベルリンオペラである。
テオ・アダムとジークフリート・フォゲルは、懐かし顔ぶれだ。フォゲルは後2009年に(モーゼとマロン)で来日したが、声量はこのオペラ時と変わらず堂々とした響きを保っていた。
指揮者スイットナーは、わたしが大好きな指揮者であるが、この日も洗練された正統派の軽快で
典雅な音楽を聴かせた



2014年12月14日日曜日

[ツーランドット」 フレンッエ音楽祭を観る

フレンッエ6月音楽祭   ツーランドット フレンッエ市民劇場  1997.6.10

作曲:プッチーニ
指揮:ズ―ヒン・メータ

出演:トゥランドットEAGLEN
   カラフGIUSEPPE
   リューRISTINA GALLARDO
   ティムールCARIO・COLOMBA

フレンッエ音楽祭は1997年で60回を迎えた。
夕方、アルノ川の堤防に沿って、夕日の方向に歩くと20分くらいで劇場に着いた。

オペラは、中国の映画監督・チャン・イモウが演出した。
衣服は中国色にあふれ、豪華絢爛な舞台だった。主役のEAGLENは、まったくのデブで、オペラを見ているのに、衣服のせいで京劇を観ている感じがした。


アルノ川にそって西へ
客席がざわめいているので、見渡したら、ソフイヤ・ローレン(女優:河の女)が同じ2階席に来ていた。すぐ近くだった。イタリア国民からとても慕われているという。

追記:アルノ川はフィレンチェの歴史に欠かせない川である。塩野七生さんの小説には度々登場する。メジッチ家の歴史と、その所縁の途を、西陽を浴びながら歩いている・・・私はずーっと以前からここで育ったような感慨になった。

2014年12月13日土曜日

ボリショイオペラ「ボリス・ゴドノフ」を観る

神奈川県民ホール       1989.7.2

作曲モデスト・ムソルグスキー

指揮:アレキサンドル・ラーザレフ

合唱:ボリショイ劇場合唱団

配役:
ボリス・ゴドノフ/ユフゲニ―・ネステレンコ

皇子フョードル/タチヤ―ナ・エラーストワ

皇女クセーニア/ニ―ナ・フォミーナ

乳母/ニ―ナ・ガボーノア

書記官長/ユーリ/マズローク

展覧会の絵」で知られるムソルグスキーは、独創的で革新的であった。従来の音楽の原則が彼の作曲を妨げていると嘆く。
「準備ばかりしていないで、何かを作り上げる時だ!」と手紙で絶叫している。

プーシキンの悲劇「ボリス・ゴドノフ」の題材は、民衆蜂起の場面を含め、時代の歴史的真実に近かくした。(民衆の悲劇)と(皇帝の良心の悲劇)がこのオペラの核心となって聴く我々を圧倒する。特に若者と民衆の合唱は圧巻で印象に残った。

2014年12月12日金曜日

ウィーン・フォルクス・オーパー    
 1995.10.31
 KISS ME KATE>
指揮者:ミカエル・トーマス
作曲  コール・ポータ
出演:フレッド・グラハム:ミリオゥ・アドルフ
    リリー:ジュリア・ステンバガ―
    ビル・カルホーン:BRUCE BROWN
    ロイス・レーン:MARTINA DORAK


シェイクスピアの戯曲「じゃじゃ馬馴らし」を参考に
離婚後の男女関係を織り込んだミュージカルコメディである。1949年トニー賞を取得した。日本でも1966年江利チエミが初上演している。

語学のない私は曲を楽しんだ。他人がゲラゲラ笑っているのに笑えないのは辛い。その方がお笑いだ。

映画のキス・ミ・ケイト
又、1953年映画化されている。エリザベス・テ―ラとリチャード・ブラウンが主演だ。

2014年12月11日木曜日


カーチャ・カバノヴァ  ベルンオペラ劇場1997.06.21

作曲家: ヤナーチェク

出演:カバノヴァ;CLARRY BARTHA

           ANNNA GREEN
    

市中のレコード屋で
ベルンは、スイスの首都であり、その美しい町並みは世界遺産である。オペラ劇場は古い伝統をもち、しかも流行に追われずあらゆるオペラの上演により、知られている。当日のカヴァノバにも、その一端がうかがわれた



舞台装置は比較的簡略化されている。古都のオペラを楽しむ市民の様に、欧州の文化のあり様を考えた。
舞台は簡略であるうえに、各場面が暗い照明のなかで物語が進行する。ヴォルガ川のほとりに住む富裕な商人の後家カーチャーカヴァノアはあらぬ恋に悩む。最後はカーチャはヴォルガ川に入水自殺する悲劇である。

古代が美しく保全され、中世の伝統が生かされているこの街で、救いのない人間の金銭的、日常的な現実を思うこともまた有意義である。
付記
演奏データが紛失していて、記憶をもとに、記した。お許しいただきたい。


2014年12月10日水曜日

ウィーン国立歌劇場公演  ばらの騎士 東京文化会館 1994.10.18


クライバー
作曲:R.シュトラウス
演奏:ウィーン国立歌劇場管弦楽団
合唱:ウィーン国立歌劇場合唱団


指揮:K.クライバー
配役:
元帥夫人  フェリシティ・ロット
オクタビアン  アンネ・ゾーフィ・フォン・オッタ
ソフィー  バーバラ・ボニ―
オックス男爵  クルト・モル
公証人  ヴォルフガング・バンクル

クライバーが振ると言うだけで、あとは充分というのがオペラ好きという人、あとは安心。配役や合唱など全てが万全でなければクライバーは振らないのだ。すべて保証つきのクライバーのばらの騎士である。

定評のある指揮、さすがクライバーらしく、このオペラの壺を見事に浮き彫りにした。
ウィーンではクライバーのチケットを手にするために闇市場の相場は4~5倍という。当公演については、日本側が多額の出演料を払ったといわれた。老後が保障できるくらいの驚愕の出演料という風評があった。

ロットは、元帥夫人で著名になり、数々の受賞を果たしている。アンネも39歳になったがシュトラウスのオペラで、知的な歌手で、ズボン役に適している。

私は、クライバーは天才指揮者で当代1番の指揮者と思っている。キャンセルの多い彼の演奏を耳にすることが出来るだけで充分である。クライバーの風貌、容姿、身のこなし方、音楽そのもの、が彼の知性と合致して指揮台で動き回っている芸術なのだ。

2014年12月9日火曜日

ミラノ・スカラ座「ボエーム}を観る


指揮カルロス・クライバー
神奈川県民ホール 1988.9.30

作曲ジャコモ・プッチーニ

指揮:カルロス・クライバー

                    演奏:ミラノ・     スカラ座管弦楽団
合唱:ミラノ・スカラ座合唱団

配役
ロドルフォ/ぺ―タ・ドヴォルスキー


ショナール/アントニオ・サルヴァド―リ

ブノワ、アルチンドロ/クラウディオ・ジョンビ

ミミ/ミレルラ・フレーニ

マルチェッロ/ジョナサン・サマーズ

コルリーネ/ジョルジオ・スルヤン

ムゼッタ/バーバラ・ダニエル

クライバー指揮のスカラ座、そして現代最高のミミ役フレーニ。これ以上の「ボェ―ム}はない。
ボェ―ムの初演は1896年トスカニーニが指揮をした。以来約90年間名オペラとして全世界で愛されてきた。
ロドルフォの(冷たい手を)、こたえて(私の名はミミ)、外はクリスマス・イブの賑わい。
胸の病が不治とわかり、別れを告げる(ミミの別れ)、そして哀しい最後の別れがくる。
プッチーニ・オペラの真髄にふれる。

吉田秀和さんの評(朝日新聞)を紹介する

<まれに見る名演で、終生忘れがたいものになろう。フレーには天下一品のミミだった。更に記念碑的出来栄えのもととして、特筆すべきは、カルロス・クライバーの管弦楽の演奏。これはもう伴奏などというものではない。名歌手の揃った舞台にもう一人の稀代の歌手が加わったような音楽を聴かせた。それでいて少しも歌にかぶさったりして邪魔をしない。むしろパステル画のように精妙で、しかも微妙な色彩をふんだんに交えながら必要とあればルーベンスやルノワールにも劣らない極彩色で音の劇を描き出すこともじさないのである。>と最大級の賛辞であった。

吉田さんの賛辞がすべてを言い表している。付け加えるのは野暮なことだ。
しかし残念ながら、スカラ、クライバー、フレーニによる入神の音楽に別れを告げる時も、容赦なしであった。これぞオペラであった。


2014年12月8日月曜日

バスティユ・オペラ 
<マホガニー市の興亡>1995.10.28


演奏:パリー国立オペラ合唱団・交響楽団

作曲:クルト・ヴェイル

指揮者:  ジェフリ・テイト

配役
   べグビク;?
   ジム;ジェニー?  記録紛失

ヴェイルによるいわゆる三文オペラだ。
話の筋は他愛のないものだ。悪徳の町浮浪の民と化した人々を描き、ドンチャん騒ぎのなかで、市は興亡を辿る。主人公のジムは最後絞首刑で死ぬ。演出の面白さが売り物か。
主人公はジム・マホニー、他の3人とアラスカで木こりをしていた皮肉や風刺に満ちた会話が一杯という。因みに悪徳の町の親分の名は、トリニティ・モゼフで、聖人モーゼをもじっている

HVDでも発売されており、人気はあるらしい。パリっ子は、ゲラゲラ笑ってこのオペラを鑑賞するのだろう。









2014年12月7日日曜日

カルメン        ウィーン 国立オペラ劇場       1961.10.15

作曲:ビゼー

プログラム
指揮:フォーレスター

出演:
カルメン:ミレ・グレース・バンブレイ
ドン・ホセ:ウィリアム・アルパイン               エスカミ―リョ:ジュリアン・ハス
ミカエラ:ベルキー

カルメンは、分り易い物語で、ドイツ語で唄われても意味を考えず、音楽の旋律や声量や演技に酔いしれる事が出来る。
中でも、「ハバネラ」や「闘牛士の歌」は幼少の頃から口ずさんだ好きなリズムである。
振り返ると、生涯で「カルメン」は数度鑑賞したが、この上演
が最初の「カルメン」であった。後でわかった事だが、主役カルメン役:グレース・バンブレイは黒人でオペラに主役として登場した歴史的経歴の持ち主であり、私はその初日を
鑑賞していた!


バイブレリは野卑なカルメンを上手く歌い上げた。彼女の気性は激しく、しかも哀調に富んでいる。
1961年は、24歳、デビューの歳である(此の度調べて判明)初の黒人歌手として話題の人であった。偶然の機会で、知らなかった。


2014年12月6日土曜日

ウィーン国立オペラ  ウィーン国立劇場  1986.12.28

演題:ベートーヴェンフィデリオ

指揮:ハインリッヒ・ホルライザー


出演者
フロレスタン:ジェームス・キング
レオノ―レ:ギネス・ジョーンズ
ドン・ピツアロ:ハンス・ヘルム
ロッコ:クルト・モル
マルツェリーネ:エリザベス・ガレ

感動は人を無言にする。涙が止まらなかった。フィデリオは、ベートーヴェンの唯一のオペラである。
物語は、女性に裏切られ続け、婚約者テレーゼからは婚約解除され、唯一愛した甥カールに自殺されたベートーヴェンが、夫フロレスタンを暗殺者の手から救い出すためにフィデリオに変装した妻レオノーレとの夫婦愛と、フィデリオに恋した若い娘の失恋を、「相思相愛の歓び」、「片思いに悩む者」の2極として、作曲したものでである。共通の人間愛を賛美するベートーヴェンらしいオペラだ。
「フィデリオ」は、ベートーヴェン自身の現実でもあったのだ。

指揮者ホルライザ―は、ギネス・ジョーンズと相性が良く共演が多い。
当演出者の5名は当代最高の組み合わせであった。

第1幕のレオノ―レの有名なアリアは、ダイナミックに難曲をうたい、ギネス・ジョーンズの高い技術を伺わせた。

それにしても、絢爛豪華なキャストである。巨匠カール・ベームは「フイデリオ」を(自分の運命のオペラ)と呼び録音したレコードは名盤となっているが、フロレスタンとレオノーレは、当出演と同じ組み合わせであった。

私は、偶々聴くことが出来、僥倖に感謝する。


愛聴盤:フィデリオ
     指揮 ジョージ・ショルティ
        シカゴSO.



2014年12月4日木曜日

ウィーン国立歌劇場  ・ボエーム 

1986.12.30   曲:プッチーニ



配役: 
 ミミ  カレン・エスぺリアン
 ロドルフォ  ぺタ―・ドヴォルスキー
 マチェルロ ハンス・ヘルム
 ショナール ゴットフリード・ホルニク


ミミとロドルフの独唱は、いつ聴いても哀愁に富み心にしみる。

「冷たい手を」「私の名はミミ}{愛らし乙女よ」「もう帰らないミミ」「皆行ってしまったのね」物語の筋は書くまでもない。

聴衆に世界で愛されてきたラ・ボェ―ムよ、永遠に人の心に残り「片隅の愛」が世に潜在していることを忘れさせるな。

開幕前、ロビーで盛んにアナウンスしていたが、意味が判らなかった。帰りの時間は遅く、事前にタクシーを予約しろとの事であったらしい。閉幕し外に出ると皆は予約のタクシーで帰る。
、タクシー待ちの行列は長く、ながしのタクシーは来ない。あきらめて徒歩で帰る。思いがけない遠足となった。妻とマックを探し軽食で済ませてホテルに着く。12時就床する。


愛聴盤:ラ・ボェ―ム
     1.  カラヤン指揮 ベルリンSO。ミミ:フレーニ、ババロッティ (LP)
     2.  セラフィン指揮 ローマ聖チュチーリア管弦楽団 1959年

2014年12月3日水曜日

オペラ・後宮への誘拐     チューリッヒオペラ劇場   1997.6.27

作曲家:   モーツアルト  K.384
指揮:     アダム・フィツシャー
配役:
    コンスタンツェ;ELIZABETH・NAGUNUSON
    ベルモンテ;ROBERUTO・SACCA
    べトリルロ;MARTIN・ZYSSET
    オスミン;ALFRED・MUFF
    セリム(語り);GLORY・SCHUCHTER

モーツアルトが成功をおさめた最初のオペラである。
新聞では酷評されたが、大衆には受けた。妻コンスタンッエに夢中になっていた最中での成功だった。

モーツアルトの手紙 から引用しよう。

 
モーツアルトの洞察力が面白い。 「オスミンの怒りをご覧ください.歌が終わりそうに思われるところで、アレグロ・アッサイがまったく違った調子とテンポに変わり、非常にすばらしい効果をあげます。こんなに激怒している人間は、規律も節度も限界もすべて踏み越えてもはや我を忘れているのですから、音楽もそれに倣わなくてはなりません。しかし情熱というものは、激しかろうとそうでなかろうと、決して不快の念を起させるまで表現させるべきではないし、また、音楽はけっして耳ざわりになってはならず、やはり耳をたのしませる、つまり、あくまで音楽でなければなりませんから、僕はアリアの個性であるへ長調と無縁の音を避け、関係調ではあるけれど最も近いニ短調ではなくて、一番遠いイ短調を選びました。」と彼は書いている。
トルコ風
の舞台
    

クラーマーの音楽雑誌は、「後宮からの逃走」は、美しい樂想に満ちており、公衆の期待をはるかに超えている。そして、聴く者の心を奪う新鮮な着想は、極めて広範囲の聴衆から、極めて高い喝采を受けた・・・。

ホテルから電車で出掛け劇場にたどり着いた。原語でのプログラムが読めず、現地の日本人に聞いたが要領を得ない。かって日本で見ていたので筋書きだけは理解しながら「モーツアルトのイ短調」をきいた。
当時の流行であったトルコ風である。ドイツではトルコ風=東洋風なのである。

物語の筋は、海賊から太守セリムに買いとられ、後宮に幽閉されている恋人コンスタンツエを、ベルモンテが策略を巡らし、最後には太守が折れて帰国を許して、二人の愛が成就されるというものだ。

チューリッヒ歌劇場は






































2014年12月2日火曜日

ウィーン国立歌劇場 フィガロの結婚  1986.04.09 東京文化会館

第1幕
作曲 W.A.モーツァル

脚本ダ・ポンテ

指揮 エーリッヒ・ラインスドルフ

出演
伯爵 ヨルマ・ヒンニネン
伯爵夫人 グンドゥラ・ヤノヴッツ
スザンナ パトリシァ・ワイズ、バーバラ・                ヘンドリ ックス
フィガロ  アルベルト・リナルディ
マルチェリーナ マルガリータ・リロヴァ
ケルビーノ クララ・タカクス

管弦樂 ウィーン国立歌劇場管弦楽団
合唱  ウィーン国立歌劇場合唱団

伯爵夫人のヤノヴィツ、スザンナのバーバラ・ヘンドリックスフィガロのリナルディは、フィガロの常連だと思う。リナルディは47歳とあって声量には衰えがあるが艶やかだ。


ダ・ボンテ
それにしてもフィガロの結婚は、どうして上演数が多いのだろう。下流階級の上流に対する反発場面の所為か?モーツァルトとポンテは、王政崩壊をもくろみ当時革命的とされ危険思想として見られていた戯曲フィガロを取り上げ作曲した。ヨゼフ2世は芝居では禁止したが、オペラでは許可したのである。
大衆は初演からアンコールが止まず熱狂し好評であった。懸念する貴族からの妨害で、「フィガロ・アンコール禁止令」なるものが発令されたと言う

愛聴盤:カール・ベーム指揮、ベルフィルLP.
エーリッヒ・クライバー指揮、ウィーン・ PO.


2014年12月1日月曜日

バスティーュ・国立パリオペラ座

演題 <マノン>       

パリ国立オペラ交響楽・合唱団  バスチーユオペラ劇場 1997.06.29

ログラム
作曲家:  マスネー 
指揮:    ガリー・ベルティニー

配役:
マノン  ルネ・フレミング
騎士デ・グリュー;リチャード・LICH 
レスコ:JEAM・LUECHAINAUD
ギョー:LAURENT NAOURI
マゼット:ANNE・NARIA

当日は時間が空いたので、散策の予定だったが、バスティーュでオペラがあると分り、妻とオペラ座まででかけ、窓口に並んでチケットを取った。
丁度国立オペラ座は改修中であった。

フレミングは、まだ知られていず、CDは1枚出ていた。私も知ら無かったが、聴いているうちに大変な歌手だと分かった。まず声量がちがう。技法が深い。フレーニ―と違えたかと思い、妻と確かめたがフレーニでなく、フレミングという歌手だ。
彼女はその後アメリカに行き、現在はメトロポリタンオペラの女王として君臨し、いまやドミンゴの皇帝と共に、メトロポリタン・オペラを支えている。

私は、フレミングは自分が見出したと思うことにしている。そして大ファンとなった。来日の公演は、挨拶を兼ねて(勿論相手は知らない)必ず行く。

追記  
「ルネ・フレミング・ソプラノ・独唱会」の{私とフレミングの出会い}と礼讃を読んで頂きたい。
フレミングはメトロの女王




2014年11月29日土曜日

マーラー交響曲第4番、第1番「巨人」

サントリーホール 1991.11.21

指揮:ガリー・ベルティニ

マーラー
出演:ソプラノ;白井光子

演奏:ケルン放送交響楽団

合唱:ケルン放送合唱団

演題

交響曲第4番

交響曲第1番「巨人」

第4番の初演はグロテスクだと非難された。第2楽章は悪魔のヴァイオリンといわれる。第3楽章は美しく平穏、第4楽章はソプラノ・ソロ「子供の不思議な角笛」でマーラーが愛した民謡から採り、白井光子が唄った。
 
「巨人」は、ジャン・パウルの小説「巨人」から採用した。カッコウの鳴き声が美しい第1楽章、「さすらう若人の歌」の入る第3楽章、そして大音響のフィナーレは、まことに気持ちがいい。
 
巨人の録音盤は誠に多い。指揮者別に、テンシュテット、バーンスタイン、ショルティ、クリュイタンス、小沢、ワルターが手元にあり聴く。

英国ナショナル・オペラ「ピーター・グライムス」

  英国国立オペラ劇場1993.7.27

作曲:ブリテン

配役
:ピーター/フイリップ・ラングリッジ
エレン/ジャニス・CAIRNS
バルストロード/アラン・オピー
スウォロウ/アンドリュ・グリーナン

ウエールズ大学で日本語を教えている知人を、家人が訪問し、ウエールズの自然を満喫したうえ、ロンドンこのオペラを見た。
1945年初演され、上演は大成功だったと言う。物語の筋は暗く救いもない。少年殺害の疑いで審理を受けているピーターが、孤児院の少年を世話することになるが、その少年も海に落ちて死ぬ。
ピーターは、自らも命を共にすべく船を沈め命を絶つ。だれもが平常で幕が下りる。

ブリテンは、「青少年の管楽器入門」で知られるが、このピーター・グライムスが代表作である。

2014年11月27日木曜日

メトロポリタンオペラ [ばらの騎士]を観る

   2001.5.27 
伯爵夫人:フレミング
神奈川県民ホール

作曲:リヒアルト・シュトラウス

指揮:アンドリュー・デーヴィス


主演:ルネ・フレミング

ばらの騎士の聴きどころは、なんといっても元元帥夫人のアリアである。フレミングは、高い技法で哀愁ある表現の声で会場を圧した。
他の配役者も、多彩でメトの層の厚い事に感嘆する。

配役:
伯爵夫人/ ルネ・フレミング

オクタビアン/スーザン・グラハム

モハメッド/ レミー・ロヴェッリ

オックス男爵/フランツ・ハヴァラ―タ

元帥夫人の執事/バーナード・フィッチ


オックス男爵:ハヴァラ―タ
若い二人を祝福して身をひく元帥夫人の運命を受け入れる平静さの心情を音量、表現,音質で唄って行くのはさすがにメトロの女王といわれるフレミングの力量であろう。
4年前パリでマノンを聴いたときその声量に驚いたが、今は貫録らしきものが見について大スターに見えた。
オクタビアンのスーザン・グラハムは当代一番のズボン役だ。見事の一言に尽きる。

私は、2006.6.17NHKホールで,指揮パトリック・サマーズによる
「ばらの騎士」を、ルネ・フレミングの主演で聴いた。最後の愁嘆と死の場面では、舞台劇とでも見られないようなフレミングの演技力に驚いた。パリ以来のファンとしての義理?を果たした。

2014年11月26日水曜日

歌劇「さまよえるオランダ人」を観る

作曲:R.ワーグナー           1992.3.11

小沢征爾
指揮:小沢征爾

演奏:新日本フィルハーモニ交響楽団

演出にながわ幸雄

出演

オランダ人 ホセ・ファン・ダム
ダーラント  ハンス・ゾーテン
ゼンダ   エリザベス・コネル
エリック  若本明志
マリー   郡愛子


ワーグナーは、劇場の債務者からのがれるため、ロンドンまで船で脱出したことがあり、途中嵐に会い漂流した。その海の幻想的印象と船員たちから有名な「さまよえるオランダ人」の伝説を聴き、オペラへの構想を練った。

この伝説はハイネの小説でも取り上げられているが、ワグナー自身が台本を書いた。

物語は、「昔々、あるオランダ人が喜望峰で激しい嵐に会い、神を呪う言葉を吐いたため神の怒りをかい死ぬことを許されず永遠に七つの海を航海しつずける運命を負わされる。」
その呪いの船が幽霊船となり嵐の晩に出没する。というものだ。合計2時間30分のオペラである。

2014年11月24日月曜日

ベルリン国立歌劇団<モーゼとアロン>を鑑賞する  

   東京文化会館   2007.10.20   

指揮:   バレンボイム    

作曲:シェーンベルク

 
出演
       モーゼ:  ジークフリート・フォーゲル
       アロン:   トーマス・モーザ

合唱:  ベルリン国立歌劇場合唱団

このオペラは、当日都合が悪くなったオペラ好きの知人からの贈り物として頂き、聴くことができた。

この日は、天高く澄み渡った秋晴れだった。上野公園に1時間前に着き、公園内を散策した。都公認の野外アーチストが沢山いる。1人で9つの楽器を演奏する人もいて楽しんだ。

さて、肝心の演奏会だが、久しぶりに見るバレンボイムは髪が真っ白になっていた。
時代は移りピアニストが指揮者になり、しかもいまや一流の指揮者なんだから・・と感慨を巡らす。

モーゼは、ジーグフリードだ。青年の様な発声をして、しかも若々しい。彼の「冬の旅」を1989年に聴いたが、若い声は不滅で威厳に満ちている。音量も同じだ。

作曲は当初は全3幕の予定でであったが、2幕で中断された。未完のままになっている。 台本は旧約聖書の「出エジプト記」で神に救いを求めるエジプト人を描き、エジプト王に迫害を受けている同朋のイスラエル人救出をめざす。背景にナチスによるユダヤ人迫害という政治的な状況があるようだ。

兄のモーゼと争うアロン。そのバック・コーラスが凄い。2年間練習したという。この合唱は、日本では聴けない部類の高い水準のものだった。モーゼが単独山に登り
神に教えを乞う。留守中のイスラエル人は黄金の牛を作り偶像とする。モーゼは下山する。兄アロンは口上手、モーゼは神に愛される。

物語の中核となっている「神についての論争」は良く理解できなかったが、モーゼがイスラエル民族に告げる預言「神と一つに結ばれん」でこのオペラはとじられる。これがオペラとして現存することに文化の違い感じ、この機会をあたえていただいた友に感謝した。旧約聖書を読んでみようかなと思った。

2014年11月20日木曜日

ベルリン・ドイツ・オペラ「ローエングリン」公演

東京文化会館     1993.10.4
作曲リヒャルト・ワーグナー


指揮クリスチアン・ティーレマン

演奏:ベルリン・ドイツ・オペラ管弦楽団
合唱:ベルリン・ドイツ・オペラ合唱団

演出:ゲッツ・フレードリッヒ

配役:国王ハインリヒ/マンフレート・シェンク

ローエングリン/トーマス・サネガード

エルザ/カラン・アームストロング

テルラムント伯爵/オスカー・ヒレブラント

オルトルート/ギネス・ジョーンズ

白鳥にひかれて登場する騎士ローエングリンは、エルザに「何処から来たかも、名前も素性も尋ねてはいけない」との約束で結婚する。しかし謀略のなかで、エルザは禁句を問いかける。騎士は秘密を明かし、ただ淡々と去ってゆく。聖杯の騎士パルジハルの息子であったのだ。
聖と俗の二つの世界を聴衆は理解する。ワーグナーは3000におよぶ書簡で彼の構想を述べていて、彼の音楽と文学、哲学をしることが出来る。

私は、1987年、ベルリン・ドイツ・オペラで「ニーベルングの指輪」を4夜にわたり聴いた。音楽も体力との勝負だと思った。ただワーグナー独特の旋律の美しさが体に浸みた。

ワーグナーをはじめて聴いたのは、フルトヴェングラーの(トリスタンとイゾルデ)の録音だった。とりわけ第3楽章(愛と死)は良く聴いた。音楽による哲学のようなものを感じた。

モーリス・ベジャールによる「ワーグナーの魅力」から引用すると、
「人間としてのワーグナーにもっとも惹かれるのは感動と構築性の両面を併せ持っていることです。彼は指輪を完成させるのに20年の歳月を費やしました。独特の複雑な構造と同時に絶えず生き生きとした感動が存在しています。」となる。

シェンクからギネス・ジョーンズまで、名歌手5人をそろえた名演を日本で堪能した。





2014年11月19日水曜日

ウィーン国立オペラ「ランスへの旅」

東京文化会館1989.10.28


ロッシーニ
作曲ロッシーニ

指揮:クラウディオ・アバト

演奏:ウィーン国立歌劇管弦楽団
合唱:ウィーン国立歌劇場合唱団

配役:
ゴリンナ/チェチーリア・ガスディア

メリベア侯爵夫人/ルチア・ヴァレンティーニ

フォルヴィルの伯爵夫人/レッラ・クベルリ

コルテーゼ夫人/モンセラ・カバリエ

シャルル10世の戴冠式の祝典に出席しようと、ランスへ旅する貴族達の1幕25場面のドラマオペラ?である。

オペラのドラマチックに欠け、お祭り騒ぎに終始するオペラは、エンターティメントの仮面を持つシニカルな面もあり、アバトの指揮はこの分析もなされた音楽となっている。

2014年11月17日月曜日

ロイヤルオペラ「ドン・ジョバンニ」演奏会

東京文化会館1992.7.9

作曲:モーツァルト

ドン・ジョバンニ:トーマス・アレン
指揮:ベルナルド・ハイティンク

管弦楽:ロイヤル・オペラハウス管弦楽団
合唱:ロイヤル・オペラ合唱団

配役:
レポレロ/クラウディオ・デズデり
ドンナ・アンナ/キャロル・ヴァネス
ドン・ジョヴァンニ/トーマス・アレン
騎士長/ロバート・ロイド
ドン・オッタビオ/ハンス・ペーター
シェルリーナ/マルタ・マルケ―ズ
マゼット/プリン・デルフェル

稀代のプレーボーイ・ドン・ジョバンニは、数々の悪行の末地獄の業火にのみ込まれる。この音楽の多彩さは、モーツァルトの天分無しでは生れぬ作品だ。

「これが恋人のカタログ」のユニークさ、「シャンパンの歌」、「ぶってよ、マゼット」のアリア、石造の騎士の歩み、等々このオペラの楽しみ方は尽きることが無い。このモーツァルトは、かなり難解な音ずくりをしていて、カラヤンは「ドン・ジョバンニ」の指揮を最後にまわした。因みにオペラ指揮ではカラヤンの代表作となった。

また、吉田秀和さんは、「フィガロ」よりも「ドン・ジョバンニ」がモーツァルトのオペラの最高作ではなかろうかと論じ、次のように書いている。
<なんと凄い音楽だろう!音楽の極めて高度な充実と、数あるこの天才のオペラの中でもとびきり上質な演劇的な深みを湛えた「ドン・ジョバンニ」をこれほど真正面から、これがもつ甘美と苦渋、死と愛が肌を合わせている音楽を鳴り響かせているのに成功したのは奇跡に近い。>と。

永年積み上げられた英国国立オペラの伝統の厚みが迫ってくる上演であった































2014年11月14日金曜日

第1部・・・私と音楽