2013年12月30日月曜日

シュットガルト放送交響楽団 2010.5.13
サントリーホール
指揮:ロジャー・ノリントン
ハイドン 交響曲第1番 
ブラームス バイオリン 協奏曲
ラモ―
古典的で、速い演奏。指揮者のノリントンは、古典ものが、得意なようだ。


縁あって、ヴィオリンの1人が我が家に宿泊した。
家を去る日,我家のピアノで「別れの曲」をひいた。
細身の音楽家らしい風貌だった。名は忘れた。

2013年12月29日日曜日


ショパン・ ザール  パリ  1995.10.28
演奏:L‘EOP音楽団  
ヴィオリン;フランク・デラビラ、マーク・デプレー
altos;ジョエル・ソルタニアン
サメディ・オーケストラ
チェロ:ヒュ・マッケンジ

演目
ショスタコーヴィチ:
弦楽四重奏1番OP。49
弦楽四重奏7番OP.108
モーツアルト:弦楽5重奏曲4番ハ短調K.406


ショスタコーヴィチの弦楽曲は初めて聴いた。
哲学風で研ぎ澄まされた透明感がある。
ショスタコーヴィチには15の四重奏曲があり、交響曲とともに、彼の作風がよくわかる。
モーツアルトの弦楽五重奏曲はおなじみの曲だ。K.515、K.516とともに,もっとも我が愛する曲達である。


愛聴盤:モーツアルト弦楽5重奏全集としては、アマデゥスカルテット(ドイツ・グラマホン盤)
とグル―ミョ中心の5重奏団(フイリップス盤)を愛聴している。

2013年12月28日土曜日

デーヴィス
バイエルン放送交響樂団 東京文化会館 1988.12.7

指揮:ディヴィス

ベートーヴェン:  交響曲5番/4番 

R.シュトラウス:  ドンファン

ハイドン:       交響曲99番

誠実で、武骨な演奏であった。ドンファンはカラヤン盤で聴いていたが、かなり違った。細部にこだわらない。

ベートーヴェンは武骨さが生きており、堅実な演奏がベートーヴェンらしさを増加させていた。重厚さが目立った。

愛聴盤:ベートーヴェンハンス・イッセルテット指揮 ウィーンPO.
     ハイドンショルティ シカゴPO.・ロンドンPO.


2013年12月26日木曜日

アムステルダム・コンセルトヘボウ 藤沢市民会館 1986.9.23


指揮者:アシュケナージ
ピアノ:アシュケナージ
演題
ラヴェル:道化師の朝の歌
モーツアルト:ピアノ協奏曲17番K.453
ドヴォルザーク::ピアノ協奏曲第8番作品88

アシュケナージは1962年チャイコフスキー・コンクールで優勝以来、ピアニストとして活躍してきたが、最近では(1974年以来)指揮者での活動が目立つ。当日も指揮をしながらの演奏であった。かりやすくそして良く唄い、聴き手を楽しませる音楽をする。

アシュケナージ・ピアノ演奏会 
昭和女子大学人見記念講堂 1987.12.05

人見講堂入場券
出演:アシュケナージ
プログラム:不詳 
             
チケットは残っているし、人見講堂に行った記憶は残っているが、肝心の内容が判らない。
LPでアシュケナージのショパンのノクターン全集を聴き、そのテンポの良さと切れの良いピアニシモに酔っていた頃だ。晴れた冬の演奏会だったと思う。

アシュケナージ・ピアノ演奏会  広島郵便貯金会館  1987.12.12
出演:アシュケナージ
広島の入場券
演目:ベートーヴェン:
 ピアノ・ソナタ第21番ハ長調OP.53[ワルト  シュタイン」
ピアノ・ソナタ第23番ヘ長調OP.57[情熱」
シューマン: 子供の情景OP.15
       ダヴィッド同盟舞曲集OP.6



所用で広島に行った。丁度アシュケナージの演奏会があることを知り、聴いた。

私は指揮者のアシュケナージよりも、ピアニストとしての彼が好きだ。繊細な彼のテクニックが冴えた。




スイスロマンド管弦楽団 東京文化会館 1968.6.24
アンセルメ
指揮者エルネスト・アンセルメ

演題
ベルリオーズ:幻想交響曲
ストラヴィンスキー:火の鳥
ラヴェル:ラ・ヴァルス


スイスロマンドとアンセルメの組み合わせは、たまらなく嬉しい。加えて最高の選曲”だ。
アンセルメは、スイスロマンドを一流のオケにした育ての親だ。得意はバレー音楽だが、そのリズム処理と色彩的音ずくりの上手さで右に出るものは無いと評される。
アンセルメは2度来日した。1964年と今回である。帰国した8ヶ月のち85歳、ゆかりのジュネーブで生涯を終えた。

女優アンリェット・スミスソンニ24歳のベルリオーズの情熱は燃え、灼熱の恋となり、書きあげたのが幻想交響曲である。
彼は曲の出版の時、次の解説を付けた。「激しい欲情と豊かな想像力をもつ若い音楽家が、その欲望を抑えきれず、アヘンを飲んで自殺をはかるが、深い昏睡状態に入り,怪奇な夢を見る。
その夢の中に彼の官能や心持や思い出は全て音楽的な想念となって表れ、彼の恋人は一つの旋律となっている。この愛人の旋律は彼が至る所で見、かつ聴く「固定観念」なのだ。」幻想交響曲はひとつの主題を中心に展開されこの主題がいろいろ姿を変えてつながる。

「火の鳥」はロシアの民話を音楽化したものだ。火の鳥の援助により、王女、王子はめでたく結ばれる。

2013年12月24日火曜日


ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団  普門館 
1984.10.22
指揮者:カラヤン
演題ベトーヴェン
交響曲第6番  田園 OP.68
交響曲第5番  運命 OP.67


1978年に指揮者台から転落し、歩行が困難な舞台だった。最後になった日本公演を感慨無量で味わった。指揮者台の手摺りによりかかって指揮棒のみがかすかに動いた。

カラヤンについては、毀誉褒貶があろう。そして功績偉大である歴史的地位は揺るぎない。

カラヤンは、フルトヴェングラーの後任として
ベルリン・フィルの常任指揮者となったのは1955年,翌56年には終身芸術監督となり、ベルリンの王座に就いた。1954年単身来日しNHK交響楽団を指揮した。その時の演奏は伝統的な客観性のある指揮であったと言う。

以後カラヤンは、あらゆる名誉を独占し帝王として君臨したのである。彼は純粋な音楽家と企業者の素養に満ちていて、音楽家達の財政にも寄与した。
レパートリーの広さも格段で、音のふくよかな広がり,浮揚、こまかいヴィブラート、雄弁な弱音効果などで、聴く者を魅了したのである。私は個人的には彼の指揮の大衆迎合的な点がきらいで、あまり聴かない。
ただ例外的には、「ドン・ジョバンニ」、「カラヤン、新ヴィーン楽派管弦楽曲集」(ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団)がかけがいのない名演だと思う。

2013年12月23日月曜日

イスラエル・フイルハーモニー管弦楽団 演奏会 
サントリーホール 1988.03.09

ズ―ヒン・メータ
指揮ズービン・メータ

演題:モーツアルト/交響曲36番リンツ
マーラー/交響曲1番巨人(花の章つき)

ズ―ヒン・メータはインドで生まれ育った。母はユダヤ人で、イスラエルとの関連は強い。メータは、いはば第2の故郷のイスラエル・フィルを率いた演奏だったが、今回は覇気に欠けた演奏と評された。

イスラエル・フィルは3年ぶり4度目の来日である。110名の団員はほどんとイスラエル生まれで音楽文化を求める願いと人道上の動機がこのオケの誕生の力となり、現在がある。しかし、
交響曲リンツは、私が大好きな曲で、日頃レコードで聴いているが、イマージ的には違っていた。巨人の第2楽章「花の章」はトランペットが良かった。


愛聴盤
リンツ:スイトナー指揮、ドレスデン・スタットO。LP
巨人:小沢指揮、ボストンPO。

2013年12月21日土曜日

アムステルダム・コンセルトヘボウ管弦楽団演奏会1991.10.15      サントリーホール

シャイー
指揮者:リッカルド・シャイー

演題
ムソルスキー:組曲「展覧會の絵」(ラヴェル編曲)
プロコフエフ:「古典交響曲」第1番ニ長調OP.25
ラヴェル:バレエ組曲「ダフニスとクロエ」


シャイーは1953年のミラノ生まれで現在活動は目覚ましい。88年、5代めの常任指揮者となり、メンゲルベルグによって磨かれたオケの技術を不動のものに仕上げた。

展覧会の絵は、若くして亡くなった友人ハルトマン(建築家)への挽歌として書かれ、遺作展に飾られた10点の絵を音にしたものである。全曲を通して「そぞろ歩き」と言われる間奏曲が絵に対する思いを表わし、10の絵の表題もつけられている。

古典交響曲はハイドン時代の古典音楽を理想として作曲された音楽のモダン化を試みた曲である。

ダフニスとクロエ」は、まだ幼くて濃いを知らない羊飼いの娘クロエと羊飼いの若者ダフニスがさまざまな障害にあいながらお互いの恋に目覚めて行く話で、フランス音楽の生んだもっとも美しい名品である。

2013年12月20日金曜日

ロンドン・フィル・ハーモニー  1961.10.08

プログラム
ピアノ奏者・バッハウアー
  ロイヤル・フェスチバルホール

指揮:クリップス

シュトラウス   交響詩 ドン・ファン

ベートーヴェン  ピアノ協奏曲4番

シューベルト   交響曲9番;グレート

ピアノ演奏: ジーナ・バッハウァー 

ロンドンでの音楽会は想い出深い。
クリップスは、小沢征爾や大町陽一郎と親交があり、ロンドンフィルの首席指揮者である。

ジーナは48歳(当時)、欧州では著名なピアニストであったが日本では知られていない。おそらく実演を聴いた日本人は少ないだろう。ブラームスを良く弾いた。

愛聴盤 ベートーヴェン:ピアノ4番 グルダ;ウィン・フイル 
                        グールド;ニュウヨークフイル
                        クララ・ハスキル;ロンドン交響楽団
      シューベルト: 交響曲9番 ワルター指揮 コロンビア交響楽団



2013年12月18日水曜日

ロンドン・フィルハーモニ―管弦楽団演奏会サントリーホール1988.10.18
テンシュテット

指揮:テンシュテット
演題
ワーグナー:歌劇「タンホイザー」より序曲とヴェヌスベルクの音楽
ワーグナー:歌劇「リエンッィ」序曲
ワーグナー:楽劇「神々の黄昏」より
ワーグナー:楽劇「ニェルンベルグのマイスタージンガー」より第1幕への前奏曲

覚書
指揮者テンシュテットは2年前癌と公表したが、鮮やかに蘇り、今回訪日となった。LPO.は英国の5大オーケストラの筆頭格であるから話題を呼んだ。
心なしかやつれが目立っていた様に思う。
ドイツ・レクイエム  サントリーホール  2003.10.28
ケント・ナガノ
ベルリン・ドイツ交響楽団
指揮 ケント・ナガノ
演題 ブラームス: ドイツ・レクイエムOP.45
      リーム:  記されたものの解説

出演:ソプラノ;ルート・ツィーザク
    バリトン;シュテファン・ゲンツ

ベルリン放送合唱団

50年の歴史をもつベルリン放送交響楽団から、1993年ベルリン・ドイツ交響楽団に改称した。
有名指揮者達の後を継いで、ケント・ナガノは2001年から主席指揮者に就任し、ベルリンの巨匠達と肩をならべ、今や世界に知られる存在となっている。

ナガノが初めて知られるようになったのは、「アッシジの聖フランシスコ」の世界初演の際、メシアンが小沢征爾の助手として彼を指名した時であった。レコーディングも数多い。


「記されたものの解説」の意味は、ブラームスのレクイエムの音楽的な解説をリームが試みたということにある。
ナガノは、この二ッの曲を、一楽章毎に交互に演奏した。

リームの作品は歌詞が無く、言葉のない詩作で、静かで瞑想的であり、聴き手はブラームスの音楽をもう一度かみしめることになる。ケント・ナガノの狙いは見事に的中していた。
声楽ソリスト
戦争レクイエムと俗称されるドイツ・レクイムに新境地を開いた試みであった。

愛聴盤:ワルター指揮NY・PO

2013年12月16日月曜日

バイエルン国立管弦楽団演奏会      
クライバー
 1986.5.11  神奈川県民ホール

指揮:カルロス・クライバー

演題:ベートーヴェン:
              交響曲第四番
              交響曲第七番

 クライバーによってベートーヴェンは現代に甦る。ベートーヴェンの人間的な魅力が現代人を鼓舞する。
クライバーの指揮は健康な明るさと力強い器量の大きさで、音楽芸術をうたいあげる。クライバーの音楽の次元が違うのだ。クライバーの演奏は、情熱と自己主張に貫かれていて、音楽の本質に鋭く迫る。

幸い私は5回クライバーの実演を聞いた。CD・LPも多く、思い出に楽しくつながる。この日の7番は特に出来が良く、世に言う酔っ払いの交響曲が、心地よく、流暢に流れた。

蛇足だが、ロマン・ロランはいう。ベートーヴェンの4番は、「彼の全生涯の最も静穏な日々の薫りをとらえて漂わせている清らかな一つの花である」と。平穏な感情があふれている。

又、7番は酔っ払いの作品と言われているが、たしかに酔っぱらっているに相違ない、ただし自己の天才の実力に酔っているのである。彼は自分自身について言った<おれは人類のために精妙な葡萄酒を醸し出す酒神だ。精神の神々しい酔い心地を人々に与える者はこの俺だ>と。リストは、「この曲はリズムの神化だ」という。
私の学生時代には、ベートーヴェンでもっとも愛聴した曲が7番、4番であった。

4番、7番と共にC.クライバーは録音をしていて、84年録音の四番(バイエルン)、75年録音の七番(ウィーン・フィル)を、私は愛聴している。

2013年12月15日日曜日

バレンボイム・パリ管弦楽団  神奈川県民ホール    1987.4..7
演題
ドビッシー:海

バレンボイム
アルベニス:イベリア(セビリアの聖体とトリアーナ)より

ストラヴィンスキー:春の祭典

バレンボイムは、ブエノスアイレスで生まれ、イスラエ方ルに移住した。ザルツブルグでマルケヴィッチに指揮法を学んだ。1954年彼の演奏を聴いたフルトヴェングラーは「ダニエルは驚くべき天才だ」と絶賛したといわれる。13歳の少年時代の話だ。1975年にパリ管の音楽指揮者に就任し、89年までその成果をあげた。
パリ管を指揮しながらのバレンボイムは、精悍な顔付で、多彩に変化する3曲を振った。
ドヴュシーの海は、ドイツ的なものに反発を抱いていたフランス人としての挑戦として、音色や
響きに光を当て、新しいフランス音楽を形成させた曲となった。
アルベニスでは、スペインの民族音楽の特徴と魅力を備えた独創的な曲を聴くことができる。
「春の祭典」は、エキゾチックな躍動感と、革命的な技法で20世紀への道を敷いた。


バレンボイムは述べている・・・指揮することだけに専念すると演奏そのものの物理的な問題との接触をあっさり無くすることがある。指揮者は音に対する物理的な敏感さを持たなければならない。これがないと鋭く聴きとり判別することができないではないか。それぞれの音に対する様式は、互いに他を補っている。
私にとってはそれらはふたつにわけられるものではなく、(ピアノと指揮は)いわゆるメダルの両面のようなものである。

演奏後出口にいたら、バレン・ボイムが車に乗る為に出てきた。妻がサインを貰った。

愛聴盤
     ハインテック指揮 (アムステルダム・コンチェルトへボー)
      アンセルメ指揮 (スイス・ロマンド) 
     春の祭典
     ブレーズ指揮( NYフィ ル,マルケヴィチ

2013年12月14日土曜日

フィレンツェ五月音楽祭 
 フィレンチェ市民劇場  1997.6.12

指揮者:アルツール・タマヨ

演奏:5月音楽祭オーケストラ

作曲家:ガルニェリ  フェデレ  マンゾーニ  ベルグ  現代作曲家4名

奇妙な音が連続した。初演もあり、作曲者が舞台で挨拶をした。音楽に対するイタリアの文化の幅について考えた。日本では成り立たない、企画出来ないナと思った。


チケット
演目

2013年12月13日金曜日

小澤征爾・新日本フィル演奏会 海老名市文化会館 1986.5.9

指揮:小沢征爾

演奏:新日本フィルハーモニー、  フルート演奏:白尾彰

題:
尾高惇忠;  イマージュ
モーツアルト;  フルート協奏曲第1番
プロコフエフ;  カンンタータ「アレキサンダー・ネフ  スキー」

小澤征爾は聴かせる指揮者である。彼の録音CDからは伝わってこないものが,生演奏から発散される数少ない指揮者だと思う。
彼の指揮棒と体のリズム感は、オーケストラの隠れていた才能までを引き出す、と思う。彼の非凡な才能は、世界の一流指揮者に比して遜色がない。
この演奏会は某大学の記念コンサートとして開催された。









2013年12月9日月曜日

原爆被災者救済慈善演奏会    明治公園              10.18(木)  14:30                                                          イタリアオペラ演奏会 

演奏:イタリア歌劇団
出演者のメモは無い。年度も不明。

人間が創った悲劇、何故、投下され悲劇を創ったのか?
戦争は恐ろしい共同募金会が主催している。

入場券のみが残っていた。

2013年12月7日土曜日

フランクフルト放送交響楽団茅ヶ崎市政40年記念 
 1987.11.07         
 指揮:インバル 
インバル
 演題:
     ベートーヴェン 交響曲8番

      マーラー    交響曲5番

フランクフルト放送交響楽団は、1973年初来日以来今回が5度目である。第2次大戦のあと、カール・ベームが首席指揮者となり、質的飛躍をとげた楽団だ。インバルは初めての来日?らしい。

ベートーヴェンの第8交響曲は、第7番と一緒に初演されたが、7番ほど良くは批評されなかった。
しかしベートーヴェンは、第7番を大交響樂、第8番を小交響曲と呼んだと言う。私はこの二曲は対照的だと思う。7番の溢れる情熱的響きに対し、8番はゆったりとした田園の寛ぎがあり、ともにベートヴェンの心情を表現している。

インバルのマーラーは、彼のマーラ交響曲の全曲録音により、愛好家に知られている。マーラーの演奏ではインバルとベルティーニが双璧だろう。
マーラーの第5番は純粋な器樂交響樂で、自信に満ちた、しっかりした構築により人生と現実を直視し、新しい音楽を創造している。特に歌謡性が強く、マーラーは常に唄っている。ウィーン第一と言われたアルマ・マーラーを妻に迎えて、彼の人生で最も幸福であった時の作曲だから。

かって、マーラー9番を、ベルティニ―指揮でサントリーホールで聴いた。その時は特に出来が良く、最終楽章で涙が止まらなかった記憶がある。マーラーは、あらゆる試みをしていて、奥が深いと思う。

インバルの頭髪を長く後ろで結ぶ独特の風貌は変わらなかったが、音楽の全体像は明確になっていた。

愛聴盤:
 ベートーヴェン 8番
   フルトヴェングラー ベルリンSO
   ワルター コロンビアSO.
 マーラー  5番
   インバル フランクフルト放送SO.
   バーンスタイン ウィーンO.
   べルティニー ケルン放送SO.
   ワルター  ウィーンPO.







2013年12月5日木曜日

ウィーン国立フォルクスオーパー管弦楽団演奏会
茅ヶ崎市民文化会館      1990.1.6
正面

指揮エドガー・ザイペンブッシュ

出演:グッジー・レ―ヴィンガ―
ダグマール・コラ―
シルヴァーナ・ドゥスマン
ペーター・ミニッヒ
クルト・ヒューマー
ローレンス・ヴァインセント

演題:略


ウィーンの薫りを満喫させるオペレッタ集で、新春を祝った。茅ヶ崎市と特別な関係があるのか、度々演奏会が開催される。

2013年12月3日火曜日

        新日本フィルハ~モニィ交響楽団演奏会
小沢征爾
指揮者: 小澤征爾
フルート:
モーツアルト  フルート協奏曲第1番
プロコフエフ  カンタータアレキサンダー


小沢征爾は聴かせる指揮者である。彼の録音CD/DVDからは伝えられないものが、彼の実際のナマから発散される数少ない指揮者ではなかろうか。


彼の指揮棒と体のリズムは、オケにない物まで引きずり出す、と思う。その点彼は非凡であり、数少ない指揮者だ。彼の指揮ぶりに、クライバー、バーンスタインを思う。

2013年11月30日土曜日

ベルリン・バッハ管弦楽団公演藤沢市民会館1995.3.11
指揮ハルムート・ヘンヒェン

バッハ
演目:バッハ/シンフォニア変ホ長調

ハイドン/歌劇「無人島」序曲

モーツァルト/レチタティーヴォk.255

 J.C.バッハ/「6ッのシンフォニア」より

J.Sバッハ/教会カンタータ我は満ちたれリBWV.82

J.S.バッハ/ブランデンブルグ協奏曲第3番BWV1048
          よッヘン・コヴァルスキー付き

BWV1048はブランデンブルグ辺境伯に曲を献呈したことから「ブランデンブルグ」となずけ、6曲の傑作集であリ、バッハの代表作となった。
私は、レオンハルトの「ブランデンブルグ協奏曲全集」およびカラヤン・ベルリン・フィルの「ブランデンブルグ全集」を聴くが、レオンハルトの古楽器の味がいい。

2013年11月27日水曜日

ボストン交響楽団・小沢征爾・公演会サントリーホール
1994.12.8
ベルリオーズ
ベルリオーズ・プログラム
指揮小沢征爾
演奏:ボストン交響楽団
演題:


歌劇「トロイ人」より


夢とカプリチオ/マルコム・ロウ(ヴィオリン)


荘厳ミサ曲(アジア初演)
出演:メゾ・ソプラノ/スーザン・グラハム
テノール/ヴィンソン
バス/ポール・プリシュカ
タングルウッド・コーラス


ボストン交響楽団は1881年創設、小沢は1973年より音楽監督を務めている。1900年シンホニ―ホールがオープンした。このホールは世界有数という。ボストンと小沢とベルリオーズといえば1975年録音された「幻想」交響樂を思い出す。当時話題を呼んだ名演奏だった。
歌劇トロイ人は、同名のオペラが大作すぎて上演されず、その一部を独立させたうちの序曲である。
夢とカプリチオは、オーケストラ作品しか書かなかったベルリオーズが残した唯一のヴァイオリン曲で、ロマンチックな魅力を備えたポプラ―な曲だ。
荘厳ミサは、のちの「レクイエム」の基礎となった曲である。彼の初期の作品で、演奏公演は少ない。

2013年11月26日火曜日

フィルハーモニア管弦楽団演奏会藤沢市民会館1998.9.17
指揮ジョセッぺ・シノポリー
シノポリー
演題
シューマン ;交響曲第2番ハ長調 作品61
ブラームス 交響曲第1番ハ短調 作品68


シューマンの第2番は、彼が精神病の兆候が表れた小康の間の作品である。独自の深い感情表現が、緊張感をもって迫ってくる。


ブラームスの1番は、4曲の交響曲のなかで、べートーヴェンの影響をもっとも強く受けている。さすがにブラームスとなると、有名な指揮者の録音に事欠かず、メンゲルベルグ、カラヤン、バーンスタイン、ワルター、フルトヴェングラー、ベーム等を所有している。

2013年11月24日日曜日

ヨーロッパ室内管弦楽団/クラウディオ・アバト公演会

サントリーホール        1991.3.26

指揮クラウディオ・アバト

アバト

独奏:マリー・ぺライァ―(ピアノ)
演題:

シューベルト/交響曲第2番D。125

ベートーヴェン/ピアノ協奏曲第4番OP.58

シューベルト/交響曲第5番D.485



ぺライァ―

2013年11月17日日曜日

ケルン放送管弦楽団/ベルチーニ指揮サントリーホール1990.11.21
演題
交響曲4番ト長調
交響曲第1番ニ長調「巨人」

覚書
交響曲4番は、終楽章にソプラノ・ソロがはいる。マーラーが愛した民衆詩集「子供達の不思議な角笛」で、天国の喜びを唄っている。

2013年11月15日金曜日

ロンドン交響楽団

   サントリーホール開場2周年記念  1988.10.18

指揮:テンシュテット
テンシュテッド
ワグナー特集
演題: 
タイホンザー序曲

ジークフリートのラインへの旅

葬送行進曲

マイスタージンガ―

ワグナーの響きが広がり、残響音が体に残る。

ロンドン5大交響楽団のうち、最も古いロンドン交響楽団だ。1903年の結成でモント―やケルテス、アバト、など有名な指揮者が育てあげた。
テンシュテットはバイオリン奏者から転向し、成功した。

愛聴盤:テンシュテット指揮 ロンドン交響楽団 
マーラ― 6番・8番(千人の交響樂)

ケルン放送交響楽団を回想する

ガリー・ベルチーニ指揮サントリーホール1991.2.13

アルマ・マーラー
演題

交響曲第6番「悲劇的」


タイトルに反し、マーラーの生涯で最も幸福な時期に作曲された。当時ウィーンで最も美人と言われた
アルマ・マーラーとの新婚時代で、ヴェルた―湖畔の別荘でこの曲は書かれた。19歳年下のアルマとの生活の予感から悲劇的との題が付けられたのかも知れない。

この曲には、打楽器が多く出て繰る。家畜用の鈴,鞭、そして最終章には木製のハンマーがしようされる。

マーラー音楽の聴きどころは終楽章のアダ―ジオだが、強烈なフィナーレで終わる。

2013年11月12日火曜日

シュトゥットガルト室内楽団   日比谷公会堂  1972.5.24

指揮者:カール・ミンシュン
演題:
バッハ音楽の捧げ物
ブランデンブルグ協奏曲
モーツアルト喜遊曲17番K.334


愛聴盤:バッハ
音楽の捧げ物 バウムガルトナ―指揮 ルッエルン音楽祭弦楽合奏団
ブランデルブルグ協奏曲 カラヤン指揮 ベルリンOP. 1965クレンぺラ―指揮 フィルハー                モニーOP.1961
喜遊曲17番 ネビルマイヤー指揮 アカデミー室内。    

2013年11月11日月曜日

シュッツガルト室内管弦楽団演奏会  神奈川県民ホール  1976.6.18

指揮:カール・ミュンシュンガー

バッハ     カノン、四季、パリスとヘレネ・カプリチオ
バッハ     ブランデンブルグ協奏曲


ミュンシンガーは4度来日したが、3度目の公演にあたる。ジャンコクトーは「あたかも天国のモーツアルトのところに我々をみちびいてくれる神の使徒のようだ」と評したごとく、丁寧な音と美しさに酔うのである。

2013年11月10日日曜日

ザルツブルク・モーツアルテゥム管弦楽団茅ヶ崎文化会館  1988.11.25
指揮:ハンス・グラ―フ

作曲モーツァルト

演題:モーツァルト

交響曲第40番ト短調K.550
フルート協奏曲第2番K.314/フルート;ジャン・ピエール・ランパル
交響曲第41番「ジュピター」K.555

小林秀雄の名著「モーツァルト」の有名な冒頭の一節は、「もう20年も昔の事を、どういう風に思いだしたらいいいかわからないのであるが、僕の乱脈な放浪時代のある冬の夜、大阪の道頓堀をうろついていた時、突然、このト短調シンフォニィの有名なテーマが頭の中で鳴ったのである。・・中略・・、脳味噌に手術を受けた様に驚き、感動で震えた。百貨店にかけこみ、レコードを聴いたがもはや感動は還って来なかった。」・・第40番のアレグロ部分についての記述である。

第41番の「ジュピター」、そして39番とモーツァルトは3大交響曲をわずか6カ月で書きあげたが、まんなかに位置する40番は、悲しみに彩られた多様の響きのなかにもロマン的な美しい情緒の起伏が聴く人の心を捉える。
第41番の「ジュピター」は、輝かしく壮麗で力強く、情緒的な40番と対照的である。

ランパルの奏でるフルート協奏曲は、名手のフルートの高雅な歌が、空に舞い上がり舞い下がる。




2013年11月7日木曜日

チェコ・フィルハーモニー管弦楽団演奏会
サントリーホール 1988.11.03
指揮:ノイマン;
ソリスト:堀正文
演題:
R.シュトラウス  交響詩ドン・ファン
モーツアルト K.216 ヴァイオリン協奏曲3番
ドヴォルザーク 交響曲8番
アンコール:スラブ舞曲


愛聴盤:ドヴォルザーク 8番 ワルター指揮 コロンビアSO.(LP)
モーツアルト ヴァイオリン協奏曲3番:デーヴィス指揮・ロンドンPO.グル―ミョ
:カラヤン指揮・ベルリンPO.アンネ・ムータ

2013年11月4日月曜日

オルフェウス室内管弦樂団演奏藤沢市民会館 1993.1.22
演題:ヘンデル/合奏協奏曲へ長調OP-6-9
モーツァルト/ピアノ協奏曲第23番イ長調K。488
ピアノ演奏者アリシア・ラローチャ

オルフェウスは3度目の来日である。1度目、2度目と聞いてきたので今回も期待を持って聴きに行った。しかもモーツァルトは、最愛の23番だ。日頃録音でポリーニ、ルビンスタイン、ホロヴィツ、アシュケナージ、ハスキル、内田光子、ブレンデルの各演奏を愛聴しているが、私は内田、ハスキルが好きだ。
ラローチャ
わたしにはラローチャは暫く音信不通であったので、健在ぶりに驚いた。彼女は1923年生れである、当年70歳だ。調べてみると一昨年91い年にも、モーツァルト23番をリリースしている.優美な品位と表情が隅々まで行き渡っているとの好評である。

2013年11月3日日曜日

オルフェウス室内管弦楽団演奏会1989.6.2 茅ヶ崎市民文化

演題
グリーク/組曲<ホルベアの時代から>作品40
モーツァルト/クラリネット協奏曲イ長調K.。622
ブラームス/セレナード第2番作品16
クラリネット奏者:チャ―ルス・ナイデッヒ

オルフェウス室内はCD録音で、グリーク、チャイコスキー、モーツアルトを聴いていた。指揮者を置かずすべて合議で演奏する楽団で2度目の来日である。
指揮者を置かない演奏の可否はともかくとして、見事なアンサンブルを聴かせる。期待は大きい。
多彩な音響を聴くことが出来るグリークから、私がだいすきなK622のクラリネット協奏曲がはじまる。

この曲を私は信州の美ケ原の峠で、カーオーディオで流して聴いた。同乗の知人は音楽に興味のない人であったが、{美しい曲ですね、でもすごくさみしい音楽ですね」と言ったことを思い出す。もうやめろとの意味でなくむしろ聴き惚れていた様子に私は安堵したものだ。ウラッハのクラリネットだった。
ブラームスのセレナードは、デルモントの自然を反映した喜びと優しさに満ちたいい曲だ。

2013年11月1日金曜日

プログラム表紙
日本モーツァルト協会12月例会(レクイエム)東京カテドラル聖マリア大聖堂    1991.12.5

作曲:W.A.モーツァルト
指揮:鈴木雅明
管弦樂:東京コレギウム・オリジナーレ
独唱:富本憲子・雁部伸枝・石井健三・水野賢二
合唱:日本オラトリオ連盟・グレゴリオの家
全員合唱/アヴェ・ヴェルム・コルプス

大聖堂の天井が低く、音響がこだましてこもった。ミサには適するかもしれないが、音楽に不向きであった。
私はかってパリの聖堂でレクイエムを聴いた事を思い出した。そこは天井があくまで高く、音は正常に響き尊厳に満ちたレクイムであった。

2013年10月30日水曜日

ベルリン・フィルハーモニー管樂団/アバト指揮公演 ソニー創立50周年
サントリーホール10周年記念1996.10.20

指揮:クラウディオ・アバト

演題
マーラー
交響曲第2番ハ短調「復活」

出演
ソプラノ/シルヴィア・マクネアー
メゾ・ソプラノ/マリアンナ―・タラ―ソワ
テノール/ゥ―ヴェ・ハイルマン
バス/アイケ・ヴィル・シュルテ
アルト/マリアンナ・タラ―ソワ
スエ―デン放送合唱団
エリック・エリクソン合唱団




2013年10月28日月曜日

小沢征爾/新日本フィル演奏会海老名市文化会館1986.5.9

指揮:小沢征爾
小沢征爾
演目
尾高惇忠:イマージュ
モーツァルト:フルート協奏曲第1番ト長調
プロコフエフ:カンタータ「アレキサンダー・ネフスキー」

玉川学園の記念行事として行われた。
小沢は、新日本フィルの育成をしており、この当時は首席指揮者であったと思う。新日本フィルは、高い技術の弦奏者が多く,精密な演奏と豊かな表現力は高く評価されている。
フルートは白尾彰(新日本フィル首席奏者)で、プロコフエフは井原直子と晋友会合唱団が唄った。

2013年10月27日日曜日

国立パリ管弦楽団/バレンボイム指揮公演会
    人見記念講堂     1989.3.8
チャイコフスキー
指揮:バレンボイム
演奏:国立パリ管弦樂団

演題

モーツァルト:ピアノ協奏曲第27番k595

チャイコフスキー:交響曲第5番作品64

ピアノ協奏曲第27番は、死の11か月前に完成したモーツァルト最後のピアノ協奏曲だ。初演はモーツァルト自身が弾いた。管弦を従来より有効的に多用し、オーケストラとピアノの独奏部を融合させ、この作品を更に深いものにしている。

チャイコフスキーの5番は、民族主義的ロマン主義が強く表れている曲である。第一主題運命の動機が全体を通して変容しあらわれる。私はユージン・オーマンディ指揮のフィアデルフィ.(LP)盤が好きだ。


2013年10月16日水曜日

アルベントリー・トリオ演奏会
カーネギーホール      1961.10.10

演題:ハイドン  3重奏3番ハ長調
ベートーヴェン  変奏曲ト長調
マチェ―ニ  3重奏2番ニ短調
ブラームス  3重奏ハ長調OP.87
ブタペスト弦楽のハイフェッや、シュナイダ―、エーリッヒカーンで結成された世界一流のトリオである。
厳格に、緻密に演奏する。ハイドンが得意のようだ。現在も活躍している。恐らくメンバーは交替しているだろう。
愛聴盤:ハイドン 弦楽3重奏曲全集 グル―ミヨ3重奏団
カルメリング3重奏


2013年10月15日火曜日

私のクラシック音楽の旅:

アルバン・べルグ弦楽四重奏団                     サントリーホール  1996.6.2
アルバン・ベルグ弦楽四重奏団
モーツアルト:弦楽四重奏曲15番K.421
弦楽四重奏曲14番K387
リーム:弦楽四重奏曲第4番
激しい集中力と優れた平衡感覚、1970年結成以来のウィーンの響き。これ以上の音楽は存在しない。特に15番は決定版だ。結成25年記念として催された。
メンバー全員がウィーン大学の若い教授で構成されていて、ウィーンの伝統たるカンタービレの喜び、甘美で多彩な音色、そして洗練されたスタイルの美しさは、ウィーンの香りと伝統を聴く者に与えずにおかない。しかし、2008年、メンバーの都合で解散し、もう録音のみを聴くのみとなった。
愛聴盤:アルバンベルグQ.四重奏曲 14,15番 1990年盤

2013年10月14日月曜日

ウィーン室内合奏団  茅ヶ崎市民文化会館  1986.10.29
出演
合奏団
クラリネット:ぺ―タ・シュミ―ドル
演目:
ハイドン   :デヴェルチメントニ長調
モーツアルト   :クラリネット五重奏曲イ長調OP.581
ベートーヴェン  七重奏曲変ホ長調OP.20

覚書
合奏団は7回目の来日である。ウィーンの室内楽の歴史と伝統を継承し、室内楽の醍醐味の極致をしめしてきた。ヴィオリン2名、ヴィオラ、チェロ、クラリネット、フルート各1名を基軸にして構成され、曲に応じてコントラバス、ホルン、ピアノを加えて演奏する。
デヴェルチメントは喜遊曲と言われ、王侯貴族の食事などで演奏する娯楽音楽だ。
モーツァルトは、クラリネットには早くから関心があった。この曲の持つ甘美な旋律は、当時多くの人を魅了していた歌手アルス・バルビとの関連があるということだ。
7重奏曲は、ベートーヴェンがウィーンで生活するための幕開けになり、代表作となった曲である。

2013年10月13日日曜日

ウィーン弦楽四重奏団  藤沢市民会館  1974.10.24
演奏者

第1ヴィオリン:ウェルナー・ヒンク
第2ヴォオリン:ヘルムート・ブッフラ―
ヴィオラ:クラウス・バイシュタイナー
チェロ:ラインハルト・レップ
演題
モーツアルト 弦楽四重奏曲第17番{狩り} K.458
ハイドン    弦楽四重奏曲第77番OP76-3{皇帝}
ベトーヴェン 弦楽四重奏曲第7番OP59-1{ラズモスキ-1番}

素晴らしい演題。藤沢市には福永陽一郎・畑中良輔をはじめ有力音楽関係者が多く、かなりの演奏会が多く催されている。ウィーンの香りを伝えるこのカルテットが、ウィーン古典派の3作曲家をとりあげた。
ハイドンは、モーツアルトが最も影響を受けた師で、「ハイドンに捧げし弦楽四重奏」はモーツアルトの弦楽曲の中核をなしている。ベートーヴェンは、プライドの高い作曲家であったが、初期の作品はモーツアルトの影響を強くうけている。ベートーヴェンは、モーツアルトの天分を認めていて、彼の居間にはモーツアルトの肖像画が飾られていた。


ウィーン弦楽四重奏団 茅ヶ崎市民文化会館 1989。5.13
演奏者
第1ヴィオリン:ウェルナー・ヒンク
第2ヴィオリン:フーベルト・クロイザマ―
ヴィオラ:クラウス・バイシュタイナー
チェロ:フリッツ・ドレシャル
演題
ハイドン 弦楽四重奏曲第77番ハ長調OP.76-3「皇帝」
ドヴォルザーク 弦楽四重奏曲第12番ヘ長調OP.96「アメリカ」
ベートーヴェン 弦楽四重奏曲第9番ハ長調OP.59-3{ラズモフスキー第3番」

ハイドンの「皇帝」の第2楽章はオーストリアの国歌となった。
ドヴォルザークの『アメリカ』は、故郷チェコに対する郷愁を漂わせ、親しみやすい曲だ。チェコからの移民村で、新世界交響曲とともに作られた。
ベートーヴェンの{ラズモフスキー3番}は、壮大な曲で3曲中最も壮大な作である。
ウィーン弦楽四重奏団     藤沢市民会館   1974.10.20

モーツアルト  弦楽四重奏曲第17番 狩
ハイドン     皇帝OP76-3
ベートーベン  弦楽四重奏曲第7番 ラズモスキーOP59-1


ウィーン・コンチェルトハウスQ.を改名し後継している。伝統を受け継ぎ現在ふくよかな音色で聴衆を魅了する。


愛聴盤: 狩  ジュリアードQ.
          スメタナQ.LP
          アマデウスQ.LP
          アルバンベルグQ.
      皇帝 ウィーンコンチェルトハウスQ.LP
      ラズモスキー ブタペストQ.LP
               メロスQ.LP
               バリリ―Q.LP

2013年10月11日金曜日

ウィーンオペラの夕べ    1988.6.24       茅ヶ崎市民文化会館
演奏:ウィーン・アマデゥス管弦楽団
ヌクイの指揮
演題:モーツァルト・「フィガロの結婚」ハイライト
Y.シュトラウス・「ヴェニスの一夜」より
カールマン・「チャルダッシュの女王」より
レハール・「メリー・ウィドウ」より
シュトラウス・「ジプシー男爵」より
シュトラウス・「ウィーン気質」より
シュトラウス・「こうもり」より

ウィーン・アマデゥス管弦楽団は、1986年ウィーン・モーツァルト室内管弦楽団を改名した。ウィーンの誇りであるモーツァルトを室内楽から、交響曲、オペラに至るまで演奏している。主席指揮者は、なんと日本生まれのアツシ・ヌクイである。
モーツァルトを原産地でのむワインの味わいで、聴かせ楽しませる夕べであった。

2013年10月9日水曜日

アマデウス弦楽四重奏団  日生劇場  1966.9.17
ハイドン:OP76-2 五度
バルトーク:6番
ベートーヴェン:OP52-2;ラズモスキー
シェーン・ベルグ:ペレアスとメリザン
アマデゥスは私が最も愛する弦楽四重奏団だ。繊細な弦に加えハーモニーが見事だ。
私の時代には、アマデウスは弦楽四重奏の代名詞だった。名称は、アマデウス・モーツアルトから名ずけられた。39年間同じメンバーで演奏し1987年までつずいた。
モーツアルトの弦楽4・5重奏曲はこのメンバーのLPで楽しんできた。温かいハーモニーは
常に共感を生みだす。


愛聴盤:アマデウス弦楽四重奏団
1. モーツアルト 弦楽四重奏全集・ K.516弦楽五重奏曲
2.ハイドン OP.76 ヤナーチェク弦楽四重奏団、 ウィーン・コンチェルトハウス四重奏団
3.バルトーク 全曲タートライ四重奏団 アルバンベルグ四重奏団
4.ベートーヴェンブタベスト、アルバンベルグ、メロス、ブッシュ、バリリ―、各四重奏団




     



アマデゥス弦楽四重奏団       日生劇場       1966.09.17
アマデウス

出演
第1ヴィオリン:ノーバート・ブレイニン
第2ヴィオリン:ジークムンド・ニッセル
ビオラ:ピーター・シドロフ
チェロ:マーティン・ロヴェット

ハイドン 弦楽四重奏曲ニ短調            OP76-2(五度)


バルトーク  弦楽四重奏曲NO.6


ベートーベン 弦楽四重奏曲ホ短調            OP.59-2  ラズモフスキー


覚書
この弦楽四重奏団は1948年結成以来39年年間同じメンバーで活動し58年に初来日している。今回は2度目である。名称はアマデゥス・モーツァルトからとったが、今回の演奏にはモーツァルトがなく、先輩と後輩が並んだ。お互い影響された音楽上の1家系だ。


ハイドンは6曲の四重奏を作曲し、この曲は2番めにあたるが、3番目の皇帝とならんで良く知られ演奏される。


バルトークは、6曲の四重奏曲を残したが、最後のNO.6である。これはバルトークがアメリカに住まいを移すため、ヨーロッパに対する、いはば別れの曲なのである。深い心の歌が織り込まれている。


ラズモフスキーは、不朽の名作となったが、心の深さ、苦悩、憧れが表れた曲である。

2013年10月8日火曜日

指揮:ヨハネス・ヴィルトナー
ヨハン・シュトラウス・アンサンブル1989.1.7茅ヶ崎市民文化会
題目:ジプシー男爵序曲
カチュプーシャ・ギャロッ
ワルツ(春の声)
ポルカ
(こうもり)からアデレ―タのアリア
ワルツ(ウィーンの森の物語)
指揮:ヨハネス・ヴィルトナー
ソプラノ/エリザベス・カーレス 



ソプラノ
1852年以来、ウィーン交響楽団の有志により受け継がれた伝統を持つ。今回は12名の編成でウィーンワルツ王ヨハン・シュトラウスを楽しんだ。