2014年1月16日木曜日

「ニーベルングの指輪」ベルリン・ドイツ・オペラ1987.10.17~25
神奈川県民ホール
ワルキューレのブルンヒュルデ


作曲:R。ワーグナー
指揮:ヘスス・ロべス・コボス
演出:ゲッツ・フリードリヒ


公演日程
10.17 「ラインの黄金」
10.19 「ワルキューレ」
10.22 「ジークフリード」う
10.25 「神々の黄昏」


4日つずいたホール通いを終えた時は、ホッとした。狭い席で聴いていたので体が痛む。後日LDを購入し、長椅子で聴きたい。

登場人物は、民族や歴史から解放された人達である。「神族」、「人間族」、「巨人族」、「小人族」、「ラインの乙女」と複雑怪奇である。名を理解し、物語の筋を考察するだけでもかなりの努力がいる。配役はワーグナー歌手を網羅し絢爛豪華であり、枚挙に事欠かない。


演出のゲッツ・フリードリヒは言う。「我々の舞台は(タイムトンネル)を意味する。どの人物も、どの状況も、現在であり過去である。上にある物は、逆に転じて下になる。希望から不安が生まれ、その不安はもう一度、自由を夢みるのである。始まりは終わりを意味し、終わりは新たな始まりとなる。」

私は指輪を聴くにあたって、ワーグナーを知りたいと思い、、遠山一行氏のカルチャー講義;{ワーグナー」に通った。著作は拝見していたので興味半分の面もあったがワーグナーの深さに驚いた。

遠山さんはワーグナー舞台の照明の暗さの話をされた。「暗いことによる無限に広がる空間の感覚は、ワーグナーの音そのものが持っている空間そのものである」と。

リングに魅せられた現代人の私が自分自身のリングをいかに作るべきかを悟るのは何時なのか? 一生グルグルと周りつずける環なのだろうか。