2011年9月29日木曜日

ゲルバー
ブルノ・レオナード・ゲルバーピアノ・リサイタルサントリーホール1992.5.20
演題
J.ブラームス:3つの間奏曲OP.117
ヘンデルの主題による変奏曲とフーガOP24
                  ピアノソナタ第3番ヘ短調OP.5

覚書
小児麻痺にかかり体の不自由なゲルバーであるが、ベッドの上でも練習し今を築いた。1965年コンクール入賞後正統派の大器として活躍している。ベートーヴェンのピアノソナタ全集はADFディスク大賞を得た。当日の演題はオールブラームスのみだったが、音楽の本質を身につけている演奏家は、澄んだ美音をさわやかに弾いた。
ブラームスは、3つの間奏曲を「私の苦悩の子守歌)と呼び第1曲でスコットランドの子守歌を旋律とした。
ヘンデルの主題による・・は、次の第3番と共に、抒情的な部分が詩で満たされ、彼の心の奥を打ち明けている。ブラームスらしい曲だと思う。