2014年9月12日金曜日

オペラ「鼻」・モスクワ・シアター 湘南台文化センタ-1991.7.12
モスクワ・シアター・オペラ管弦楽団
イワンの鼻


作曲: ショスタコーヴィチ
指揮: アダローンスキー
出演:
コワリョーフ;エドゥアルド・アキーモフ
イワン;;ワレ―リー・ベルィーフ
イワンの妻:マリーヤ・レ―メシェワ
警察:ふセルゲイ・オストロゥーモフ


新装なった文化会館センターは、設計者が女性でいま話題の設計者である。外装は奇抜だ。
中に入ると鉄骨が目立ち、従来の音樂堂とは感じが違う。どちらかといえば体育館に近い。


物語は鼻が一時顔を離れ、戻ってくる悲喜劇だ。帝政ロシアの日常に見られる官僚のエゴイズムに対する風刺劇。ショスタのオペラ第1作。コメディともいえる。楽しめたが、音楽的感動はなかった。オケはわずか20名位でのオペラであった。ロシアの事状は良く分らない。

2014年9月8日月曜日

歌劇「コジ・ファン・トウッテ」小沢征爾音楽塾オペラプロジェクトⅡ 2001.4.11          東京文化会館

作曲:モーツァルト
指揮:小沢征爾
演奏:小沢征爾音楽塾オーケストラ・合唱団

配役:フィオルディリージ/クリスティーン・ゴーキ
トラべッラ/モニカ・グローブ
フェランド/ジョン・オズボーン
グリエルモ/マリウス・キ―チェン

小沢塾は毎夏、信州の高原で合宿があり、締めくくりを演奏する。私達は、泊り掛けで聴衆となった。小沢さんから声を掛けられたことがあった。面食らった。誰かと間違えられたようだ。
弦奏者の指導が課題となっていて、参加の若い音楽演奏者のレべルの高さに驚いた。
そのコンサートでは、小沢征爾は最後の一曲のみ指揮をする。ホールの窓から外の景色が見えるこのホールでは、音楽が殊更に揺れ動いて聴こえる。
弦の清冷なこと、繊細なこと、小沢は満足気だった。

その成果を東京で発表会だ。最近も続けられ評判もいいようだ。音楽塾に加え国際的にも高い評判の歌手6を揃えた小沢ならではのオペラであった。

覚え書
題目の「コジ・ファン・トッテ」は、「女はみなこうしたもの」という意味だ。出典はなんとフィガロの結婚の第1幕にある。ドン・パジリオが(おんなはみなこうしたもの、ちょっとも新しいことでないさ)と唄う。当時貞操という言葉に対して特別の感情があったらしい。マリア・テレジア女帝は貞操委員会を設置し、貞操観念をめぐる社会事情は、抑圧と解放との両極を揺れ動いていたのである。


奥志賀の演奏
音楽塾と小沢の指揮